第9回能の旅人を観てきた。
わが師匠も出演した。
今回は千種文化小劇場(ちくさ座)が会場なので、変わった演出があるのだろうと思って楽しみにしていた。
今回の変わった演出は、開始前に囃子方による「下り羽」の演奏。
一瞬開始が早まったのかと思ったが、これはサービスのつもりだったらしい。
しかし、下り羽、良い曲だなぁ。
今回の席は1列目で、しかも目の前およそ2mの位置にワキ方が来るというスゴイポジション。
ちくさ座は能楽堂ではなくて舞台の高さは50cmくらいだから、手を伸ばせば背中に触れそうな距離。
こりゃ寝ていられないぞ。
開始時間となり囃子序曲が始まる。
どんな曲なのかと思っていたら、なんと神楽・・・。
今稽古している曲だ。序の部分がうまく吹けない状態で行き詰っているので、何だか師匠から「こういうふうに吹くんだ!よく聴いとけ!!」と言われているような気がして汗が出た(自意識過剰)。で、神楽を演奏するのかと思っていたら途中の段をすっ飛ばして早舞に変わって、あれ?と思っているウチに終了。
舞囃子メドレーだったのかと後で気づく。
個人的には今回の公演で一番よかったのはこの部分で、後半はちょっと残念な気持ちになった。それは・・・笛の出番が少ないから。
やっぱり笛の出番が少ない
曲はあまり好きではないらしい。
こういう能の観方はあまり良くないのかもしれないけれど、やっぱり囃子方、特に笛を注目してしまいがちだよなあ。
0 件のコメント:
コメントを投稿