2010年1月10日日曜日

亀崎の海 平成22年 正月


普段は身近すぎてあまり来ることがない亀崎の海。
祭りのとき以外にはほとんど来なくなってしまった。
子供の頃は良く来ていたんだが・・・。

正月休みの間にちょっと来てぶらついてみた。
亀崎は大好きな町だし、
海は私にとっては懐かしい大切な場所だ。

子供のときは埋立地が無かったからもっと広い海だったが、
今では随分と狭くなってしまった。
それに、海のにおいがあまりしなくなってしまった。
汽水域に近い状態になっているのだろうか。
でも、水はしょっぱいので海ではある。

以前はここから歩いて5分くらいのところに住んでいたので
学校から帰ってきたら海で遊ぶことができたし、
釣りにもスグに行くことができた。

今の浜は人工海浜だ。
今から40数年前に東海地方に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風が来襲するまでは、
亀崎の海には天然の浜(ドロドロの浜だったそうだが)があった。
今の国道247号線の辺りが浜だった。
しかし、伊勢湾台風で甚大な被害が出たことから、
海辺は全部頑丈な堤防で囲われ、浜は無くなってしまった。

亀崎潮干祭(国指定無形民俗文化財:祭礼行事、愛知県指定有形民俗文化財:山車5台)は、
その浜辺へ豪華な山車を曳き下ろすことで有名だったが、
堤防ができてしまった後は曳き下ろしができないまま祭礼が挙行されていた。
私が子どもの頃はすでに浜への曳き下ろしが無い祭りだった。

ただ、亀崎潮干祭保存会を中心として
山車を再び海浜曳き下ろしができるようにと県への陳情が続けられ、
今から10年数年前にようやく現在の人工海浜と公園が整備された。
亀崎の祭り人のパワーが海岸の堤防を切り取らせ、この海浜公園を作らせたのだ。
私もその祭り人の一人として、
山車の曳き下ろしが復活したのは嬉しい。

海辺は人工海浜と芝生の広場、突堤などからなる。
ちょっとたそがれるのにはぴったりかもしれない。
デートスポットとしても使えるかも(ただ、田舎なので地元の人に見られると噂の的になってしまうが)。
もちろん、以前から有名なハゼ釣りにも最適な場所である。
無料駐車場もトイレあるし。
休日にはよくバーベキューをしている家族を見かける。

海浜公園が整備はされたが、
以前からある船溜まりの辺りは旧来の堤防などがそのままある。
私が子供のときにもあったものだ。
その辺りは沖合いが埋立地になってしまったため景色は変わってしまったが、
遠い昔の懐かしい思い出が蘇る場所でもある。

今回来たのは昔を懐かしむためだけではない。
写真を撮る目的もあったし、
ランニングスポットとして使えないかをチェックに来たのだ。

浜辺は柔らかすぎるほどの砂地だ。
だから、当然道路を走るよりキチンとキックしなければ走れない。
しかし、砂地でキチンとキックして走る練習をしておくことが有効だと某氏の論文に記載されていた。
アフリカ勢は生まれてからずっと砂地で走っているから強いのだと。
ということは、浜辺もいいかもしれない。

ということで、来てみてチェックしたが、やっぱりちょっと砂がサクサク過ぎるかなあと感じる。
今度ちゃんと準備して走りに来てみよう。

やっぱり海はいいなあ。
いつまでも眺めていたい。