もう数か月前のことだが、私が行っている床屋が移転した。
随分と前から移転するつもりだという話を聞いていたが、
業者や大家さんといろいろ打合せをしていたらこの時期になってしまったとのことだ。
第一印象は、前の店よりかなり狭くなったということ。
が、内装はかなり凝っている。
全体にシックというかレトロな感じ。
電話もベル音のに変えてたし。
私はこの床屋へ通うようになってから20年以上の常連だ。
この店は、実は移転前に1度改装している(10年くらい前)。
最初は普通の床屋さんという内装だったものをちょっとおしゃれな美容院風の内装に変えたのだ。
それは若い客を増やそうとして行ったものだそうだが、
思ったより若い客(高校生~大学生とか)が増えなかったようだ。
そして時代は流れ、床屋のオーナーも徐々に歳を取り、
常連も歳を取った。
かつては使用人が2~3人いたが、最近は1人でやっているから今の店では広すぎる。
若い子向けの店より、自分も常連も落ち着けるこじんまりとした店にしたいという思いが強くなってきて移転を決めたそうだ。
聞くところによると、最近の若い子は髪を切る=美容院だそうだ(男でも)。
床屋=おじさんが行くところというイメージらしい。
七三分けとかパンチパーマとかオールバックとか、そういう髪型をする人が行く店が床屋(理容店)と思っている人が多いようだ。
それは私にとっては意外だった。
私が若い頃でもおしゃれな奴は床屋ではなく美容院へ行っていたが、
私はずっと床屋だったし、仲間も床屋へ行っている奴が大部分だったし。
何より、どんな髪型にするかとか、ここの部分はどうカットするかとかいちいち聞かれないのがいい。
そんなこといちいち聞かれるのはめんどくせえ!と思ってしまう私はおしゃれじゃないということかな。
「いつもみたいで」と言うだけで適当にカットしてくれるのが気楽でいい。
たまには髪型変えてみない?とか言われても「めんどくさい髪型は嫌なので」と言って
髪型は変えていないつもり。
ただ、「いつもみたいに」と言っても季節によって長さが変わるし(夏は短めになる)、
定番の髪型も時代とともに変わっていくから、私の髪型も徐々に変えられているようだ(でも、気にしない)。
慣れた店が気楽でいいから、オーナーが店を辞めるまでずっとここで髪をカットしてもらうことになるだろう。
そう考えると、床屋って長い付き合いになるんだな。
0 件のコメント:
コメントを投稿