目的は美術館と友人が出演する能の舞台だ。
京都市美術館と観世会館は近い。だから余計に好都合だったというわけだ。
リヒテンシュタイン展は先に高知で開催され、
高知の友人が「結構良かった」と言っていたのでとても期待していた。
京都市美術館は平安神宮のそばにあり、
重厚な建物も素晴らしい。
展覧会が始まってまだ3日目ということもあり、思ったより混雑していなくてよかった(9時半に入場したからかも)。
会場はゆったりとした広さで作品が展示され、グッズ販売コーナーもとても広かった。
展示作品は全体として好みのものが多くて満足だったな。
それに、絵だけではなくて工芸品も多数展示され、
その意匠も気に入るものが結構あった。
ただ、個人的には昨年秋に観たエル・グレコ展の方が満足度が高かったかなあ。
私がグレコ好きだからということもあるが。
まだ時間があるから平安神宮にお参り(実は平安神宮には行ったことが無かった)、
そして、保存か破壊かで物議を醸した京都会館を壊している現場を見学してから集合場所へ向かった。
集合場所とは鴨せいろで有名な蕎麦屋の枡富。
京都は意外と蕎麦屋が多いらしい。
関西圏はうどん中心だと思っていただけに意外だった。
この日、同じく観世会館へ行く予定だった仲間が、
私も観世会館へ行くことを聞きつけて昼食に誘ってくれたのだ。
お昼をどこで食べようかと思っていたのでこの誘いは嬉しかった。
おススメはやっぱり鴨せいろだということでそれを注文したのだが、
出てきたものをみて「大盛り」にしておけばよかったと後悔した(私は大食いだから)。
そして、観世会館へ。
私が観世会館へ足を踏み入れるのはこの日が初めて。
少し緊張する。
この日は味方玄先生が主催する青嶂会が開催されていた。
友人は味方先生について大学時代からお稽古していて
この日は大役を。
本番前の友人がホールに出てきてくれて、少し話をしたり記念撮影をしたり。
その後、私たちは見所へ入って仕舞を観たり、外へ出てお茶したり。
で、メインの演目「紅葉狩」を観た。
素人の発表会(と言っても地謡や囃子方はすべてプロの能楽師)だが、
かなりハイレベル。
出演している方々の日頃の稽古は相当なものなのだろう。
私の友人もカッコいい姿で登場、所作も堂々としていていい舞台だった。
やっぱり生で観るのはいい。
素人の発表会であっても迫力が違う。
普段なかなか能楽堂へは足を運べないのだけれど、
都合がつく限り行きたいと思う。
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