2011年7月2日土曜日

学芸員の資格を文部科学省に申請

 学芸員の資格を取得するための単位が揃ったため、
文部科学省へ申請した。
昨年からの1年計画で予定通り単位が取れたためだ。

学芸員の資格を取得する方法は大きくわけて2つある。
一つは学芸員課程がある大学へ入学し、
必要単位を全て履修・単位取得するというもの。
もう一つは文部科学省が毎年1回行う学芸員資格認定試験を受験し、
合格するというもの。
私が通っていた大学には学芸員課程が無かった(今はある)ので、
後者の文部科学省の試験を受験するという方法を取った。

文部科学省で受験するには受験資格をクリアしていなければならない。
それは博物館法施行規則で規定されており、
下記の法五条一~五号のいずれかに該当している必要がある。


博物館施行規則
第五条 次の各号の一に該当する者は、認定試験を受けることができる。
一 学士の学位を有する者
二 大学に二年以上在学し、六十二単位以上を修得したもので三年以上学芸員補の職
(法第五条第二項に規定する職を含む。以下同じ。)にあった者
三 教育職員の普通免許状を有し、三年以上教育職員の職にあった者
四 五年以上学芸員補の職にあった者
五 その他文部科学大臣が前各号に掲げる者と同様以上の資格を有すると認めた者


私は一号と四号に該当するが、
四号の方が有利なので四号受験者として受験した。
理由は博物館実習が免除になるからだ。

大学卒という資格で受験する場合は一号受験者となるが、
この場合は合格後に一年間学芸員補の職の職務に従事した後に試験認定合格者となる。
だから、筆記試験に合格してもそのまま「合格」にはならないのだ。
具体的には、「合格証書」の裏面に「博物館法施行規則の規定による学芸員補の職の職務に従事した経験を
当該博物館から『職務証明書』等で発行してもらい合格証書と一緒に保管し、
資格があることを証明したい相手方(採用試験等)に提示すること、となる。
四号受験者は五年以上の実務経験があるので実習は免除というわけ。
だから、私は筆記試験さえ合格すれば資格が取得できるのだ。


資格を取得するためには必須科目4科目全部と、
選択科目から2つの併せて6科目合格する必要がある。


・必須科目(下記科目の全科目)
生涯学習概論
博物館学
視聴覚教育メディア論
教育学概論

・選択科目(この中から2科目選択)
文化史
美術史
考古学
民俗学
自然科学史
物理
化学
生物学
地学


学生時代に取得した単位や
所持している免状・資格・実務経験などによって科目試験を免除(合格扱い)される場合がある(文部科学省に申請して認定される必要がある)。

→試験科目の免除
教職課程の「教育原理」の単位所持・・・教育学概論が免除
図書館司書資格所持・・・生涯学習概論が免除
社会教育主事所持・・・生涯学習概論が免除


私の場合は免除になる科目が4科目(生涯学習概論、教育学、民俗学、生物学)あったので、
あと残りは必須科目2科目(博物館学・視聴覚教育メディア論)だった。
それを受験して合格すればよいのだが、
その中で「博物館学」は実は4科目に分かれるもので、
博物館概論・博物館資料論・博物館経営論・博物館情報論から構成される。
しかも、博物館学の試験は筆記以外に口述試験(面接)がある。
この科目は試験範囲が広くて面接もあるからちょっと厳しい感じだ。
そこで、博物館学は放送大学で資格を取得して単位申請することにした(放送大学は通信制の大学)。
残り1科目の視聴覚教育メディア論は文部科学省へ試験を受けに行くことに。
試験は11月中旬の平日(大抵月~火)に東京で行われる。
全ての科目ともに記述試験だ(マークシートではない)。
早速試験勉強をしようと思ったが、
厄介なことに視聴覚教育メディア論というタイトルの本が見当たらない。
学芸員課程を開講している大学のシラバス等を見ると、
大抵教員が作成したレジュメを使うとある。
そもそも、視聴覚教育メディア論って何を学習する科目なのが明確でない。
視聴覚教育論なら分かるが、視聴覚教育メディア論って・・・
視聴覚教育で使うメディアについて論ずる科目なのか?
何でも「○○論」というタイトルにすれば学問らしい響きになるが、
どうも釈然としない。
何を読んで勉強したらいいのか・・・。
文部科学省のHPを見ると前年度の試験問題が公開されているので見てみたが、
どうも一筋縄ではいかない感じだ。
ネットでいろいろ調べまくって、
玉川大学出版部が発行している図書「視聴覚メディアと教育」<ISBN:9784472403033>
がテキストとして使えそうな感触を得た。
でも買うのはもったいない気がしたから(定価1,995円)、
愛知教育大学の図書館で借りてきた。

文部科学省へ受験の申請をするのは例年6月1日~8月上旬の間だ。
詳細は文科省ホームページで告知される。
この時期を逃すと来年度まで待たなければならないから注意が必要だ。
と同時に、他大学(放送大学)などで単位を取得する計画の人は
前期のうちに大学へ入学(科目等履修生)手続きしておく必要がある。
私は昨年のこの時期に文部科学省への受験申請(免除科目は免除申請を併せて行う)をし、
放送大学で博物館学の科目を履修するために入学手続きを行った(後期入学)。

放送大学では博物館学に相当する科目が
「博物館概論」「博物館資料論」「博物館経営・情報論」の3つに分かれていた。
これらの単位が全部取得できれば博物館学としての単位認定を受けられる。
私は10月1日からの入学(選科履修生)で、翌年1月の試験で全科目の合格を目指す計画でいた。
放送大学の学習形態は、
その名の通り放送される講義を視聴するというもの。
CATVかスカパーで放送大学のチャンネルを契約すれば家のテレビで授業の様子を観ることができる。
我が家はそんな契約はせず、
愛知学習センターから講義のDVD(科目によってはCD)を郵送で借りて
自宅で視聴した(通信教育のための郵送料は格安)。
郵送では1回につきDVDが2枚までしか借りられないから計画的に借りて観ていくことが重要だ。
各県には学習センターが開設されていて、
そこへ行けば貸出することなくDVDを視聴できる。
みんなまじめに視聴しているから
家だとだらけてしまうという人は学習センターに行くとよい。

1科目あたり15時間分のDVDがあるから
3科目で45時間。
それをちゃんと観て、テキストで勉強して、
12月上旬までに課題を提出して合格しなければならない。
課題が合格しないと1月の単位認定試験が受験できないからだ。
これは社会人にとっては思いのほか厳しいスケジュールだ。
DVDを観ている時間がなかなか取れないからだ。
たった3科目でもこんなに大変だから、
正科生として入学している人はかなり大変だ。
とても4年では卒業できないだろう。
私は何とか期日までに課題を提出し、
めでたく単位認定試験も受験できて単位を取得できた。

個人的な印象だが、
博物館学の科目は理論というより実践中心だ。
教職課程や図書館司書課程と違って理論的な部分がかなり少ないので
ん?と思うところが多々あった。
それに、実際は自分の専門分野のこと以外は分からないのに
「学芸員」という一つの資格で
歴史系博物館・理化学系博物館・美術館・資料館の類・動物園・植物園・水族館など文系理系と
かなり幅広い施設をカバーしている点も妙だと感じる。。
私は考古学が専門となるので必然的に歴史系博物館しか勤務はできないが、
資格の上では「考古学が専門」とは書いてないから
どこでも採用試験を受けられる(試験に受かることが必要だが)。
教員免許なら小学校以外はすべて教科ごとの免状になっているから、
免状が無い教科で採用試験を受けることはできない。
学芸員資格も自分の専門分野を明確にして資格にもそれを明記する必要があると思う。

そもそも、こんなに簡単に学芸員資格が取れていいの?という思いも・・・。
教職課程や図書館司書課程はもっと大変だったからだ。
まあ、私は偶然免除科目が多かったのかもしれないが、
う~ん・・・という感じだ。
大体、教員免許も図書館司書の資格でも、
実は意外と簡単に取れる(と思っている)。
だから、この免許や資格を持っているからと言っても専門家とは言い難いレベルだ。
実務を通じてスキルを上げていく必要がある。
教員は多くの生徒を抱えて非常に厳しい環境に置かれるから必然的にスキルアップしていく環境にあるが、
図書館司書や学芸員は自分の生徒がいるわけではないから、
どうしてもスキルアップのペースが鈍くなる。
利用者が多い図書館はいいかもしれないが、
レベルの高い利用者が多いかどうかは別問題だし。
海外では、もっとハイレベルの教育がなされる。
図書館司書も学芸員も大学院卒以上のレベルでないとなれない職種で、
ほとんど研究者レベルだ。
それと比較すると日本の養成カリキュラムは非常に貧弱だから、
簡単に資格が取れるのだろう。
でも、グダグダ言ってないで資格が取れたのでまぁ良しとしよう。

実は、来年度から資格認定の規定が変わる。
上記の説明は今年度末までしか通用しなくなるのだ。
詳細は文部科学省のページに掲載されているから
学芸員資格の取得を狙っている人は要チェックだ。

2011年6月27日月曜日

蝸牛会茶会、オルメカと名フィル定期演奏会


今日はとても文化的な1日だった。
それも和洋の古今伝統文化の。

まず、いつも花車茶会でお世話になっている某お方からのお誘いを受け、
蝸牛会茶会へ出席した。
この茶会は若手の古道具屋有志3名が企画したもので、
名古屋美術倶楽部の即売会開催に併せて開かれた茶会だ。

開催時期が梅雨時ということで、
「かたつむり」から取った名称の茶会。
今回の趣向は牛頭天王・夏場の厄祓いというテーマに沿ったものになっていた。
 このお茶会は濃茶と薄茶をいただく。
私はお茶を習ったことが無い上に濃茶の席は未経験だ。
図書館で借りて本を読んだが、
始めから終わりまで通しでの雰囲気がよくわからない(本では大抵「茶事の中の濃茶」として取り上げられている)。
そこで、NHKビデオの裏千家のものを借りてきた。
このビデオは茶会に招かれた初心者のための学習ビデオだから結構分かりやすい。
濃茶は・・・正客と連客のそれぞれの作法が流れで分かる。
薄茶とは違ってよりフォーマルな感じだ。

で、今日もいつものメンバーと出席。
一番空くと思われるお昼の時間帯に矢場町駅で待ち合わせ。
会場は名古屋美術倶楽部の3階。
12時40分からの部に入れてもらい、
時間までは2階の骨董品の即売会の会場を見物。
買えるような値段のものは一つとしてないから見てるだけ。
これいいなあ~と思うものは大抵高い。
ちらっと見た中では650万円の楽茶碗があったな。
ほとんど10万円以上のものばかりだったような。
だから、3万円くらいのものがあると「安い!」と思ってしまう。
 時間になり、寄付へ集合。
ここで、会記を拝見し、この会の成り立ちや趣旨の説明を受ける。
その後濃茶席へ。
幸い、同じ席に超ベテランのお師匠様のような人がいたので
なんとなくその方が正客の席へ。
今日は何が何でも正客は無理なので一安心。
濃茶席は牛頭天王・夏の厄払いの趣向に沿って、
仏式のイメージの取り合わせとのこと。
なるほど、お軸や風炉先屏風などそんな感じだ。
作法は・・・ちょっと間違えた(そもそもよくわかってないし)。
でも、形ばかりにとらわれていると楽しめないから、
周りの方に迷惑になるようなミスだけはしないよう注意した。
初めての濃茶・・・私はやっぱり薄茶の方がおいしいなあ。
ただ、この雰囲気は薄茶席とは違うものだからこれはこれでいい。
お茶を練っているところが見えなかったのが残念。
私が座っているところと炉の中間点に席主が座られたので
丁度死角になってしまったのだ。
 続いて、茅の輪(この趣向もニクイ)をくぐって薄茶席へ。
こちらは神式での取り合わせになっていた。
お床の飾りもそのイメージにぴったり。
ちゃんと葦もあったし。
いつもは4畳半の茶室だから、大広間での茶会はこれが初めての体験。
隣の人と肩がぶつかることもなくゆったりと座ることができるのは気楽でいい。
しかし、狭い茶室ならではの一体感というか緊張感が薄れるのは残念なところだ。

お菓子は全て川村屋さんのものだった。
干菓子は今回の趣向に合うように型から作ってもらったとのこと。
さすがに気合いの入り方が違う。
お誘いいただいた某お方にいろいろお話を聞き、
また勉強になったことも多かったな。
興味を持っていろいろ見聞きしていくことによって
茶会の楽しさも増えてくるのだろう。



その後仲間と別れて名古屋市博物館へ。
今日まで開催の古代メキシコ・オルメカ文明展を観るためだ。
タダ券を貰っていたのにいろいろ忙しくて今日になってしまった。
最終日は込み合うことが多いので、
入場に並ぶような状況だと嫌だなあと思っていたところ、
予想ほど混雑していなかった。

これらの文明は全部スペイン人により侵略され潰されてしまったんだよなあ~
と思うと切ない。
ゆっくり観たいところだったが、
16時から名フィルの演奏会チケットを貰っていたので
慌てて観てから急いで金山へ行く。

市民会館へ行くのは久しぶりだ。
名フィルのコンサート自体も久しぶりだ。
5年ぶりくらいか。
貰ったチケットは4階4列目・・・。
行ってみて分かったのだが、
4階の4列目とは一番後ろの席なのだ。
これ以上の後ろの席は無い。
今まで2階席で聴いたことはあったがここまで後ろの席は初めて。
天井がやけに近い。
でも、タダで貰ったチケットだし文句は言えない。
 今日の演目はチャイコフスキー。
あまり好みではなさそうな演目だが、
名フィルと言えば一流の楽団。
その音を楽しむことにする。
いつも行っている友人の奥さんの楽団とは雲泥の差だ。
まあ、名フィルはプロで友人のところはアマチュアだから当たり前だけど、
このスーッとまとまった音はなんだ。
同じ楽器とは思えないいい音を出している。
さすがだなあ。
4階席でも結構いい音で聴くことができた。
坂本龍一が名古屋でコンサートをするときはいつもここだが、
それはこのホールの音がいいからだろう。
 名フィルは春に常任指揮者が代わり、
今日はそのお披露目にもなっていた模様。
指揮者の挨拶があった。
アンコールも1曲。
私はアンコールの曲の方が好みだった。
蛇足だが、
パンフレットの注意書きに
「~ブラボーは控えましょう」というのには笑ってしまった。
クラシックの演奏会に行くと、
必ず「ブラボー!!」と叫ぶオヤジがいる。
それも、それを言いたいために来ているのか、
演奏が終わると間髪入れずに叫ぶ(拍手が始まるより前に言うことが多い)。
本当にブラボーと言える演奏なの?と思えるときでも。
余韻を楽しみたい人にとってはオヤジの大声は迷惑以外の何物でもない。
そのオヤジは「ブラボー」を歌舞伎の「○○屋!」という掛け声と同じだと勘違いしているのだと思うが、
それは全く別物だ。
本当に素晴らしい演奏で感動したときだけにして欲しい。

2011年6月18日土曜日

図書館とカビの戦い

多くの人はあまり知らないと思うが、
図書館の本は結構カビに侵されている。
特に、革や布で装丁してある本はカビが生えやすい。
この時期は館内の気温も湿度も高くなりがちなので
図書館はカビが生えやすい環境になる。
革や布で装丁してある本は結構高級な本が多いから、
そういう本が多い大きな図書館(県立図書館とか大学図書館、
専門図書館など)の方がカビの被害に遭いやすいかも。
ただ、どの公共図書館でも貴重書はあるから、
それらが収蔵されているいる書庫は危険かもしれない。

最近は経費節減という名目のもと、
いろんな図書館でギリギリまでエアコンが入らない。
雨が降っているのに窓・自動ドアが全開の某図書館まであるくらいだ。
雨の日に窓を開けるということは館内に湿気を呼び込んでいることであり、
カビが生えやすい環境を率先して作っていると言える。

一部の図書館利用者の行動も問題だ。
図書館内でこっそりお菓子(飴やガムを含む)を食べたりジュースを飲んだりしている奴がときどきいる(特に中高大生!)。
これをやると本が汚れ、館内も汚れ、
それがカビ増殖の栄養素となる。
だから、図書館内では飲食してはいけないし、
借りた本を読むときも飲食しながらはご法度だ。

一度カビが生え始めると根絶するのは難しい。
胞子が室内全体に広がるし、根もしっかりと張ってしまうからだ。
本はきちんと棚に並んでいるので、
ミカンのカビと同じで隣の本へ次々と伝染していく。
で、胞子が館内を浮遊し、
いろんな部分へ付着して増殖していく。
もうこうなると専門業者に依頼して、
図書館ごとクリーニングしてもらうしか手がない。
だから、図書館は湿度と温度をある程度の範囲に収めるように一日中空調を入れておく必要がある(自然の状態でも問題ない温度と湿度なら空調は必要無し)。
日本で一番大きな図書館である国立国会図書館のホームページにも
本に生えたカビとの戦いについて記した項目がある。
そこに書いてあるカビ防止法は、
 「カビの発生防止において最も重要なことは、環境の管理である。
 適切な環境管理を行わないかぎりカビは再発する。
 相対湿度60%未満であれば、カビの発生を防ぐことができる。
 環境管理には、水分のコントロールをはじめとする適切な温湿度の維持、
 空気の循環、清掃、定期的点検による早期発見といったことが含まれる。」
とのことだ。

今のところ、公共図書館・大学図書館ともに
年中無休で空調を入れているところは少ないのではないか。
ということは、どんな図書館も結構カビだらけだということだ。
これは利用者の健康にも関係する由々しきことだから、
経費節減と言っている場合ではない。
特に、子どもや体の弱い人の方がカビによる健康被害を受けやすいと考えられる。
これはあまり知られていないことだから、ここで声を大にして言いたい!
図書館を健康で安全に利用できるよう、
カビが生えにくいように年中無休で空調を入れて欲しい!!!
確かに節電は大事なことかもしれない。
しかし、それより市民の健康と資産(図書)を守ることの方が大事だ。
行政の長や地元選出の代議士、大学の経営者などは本のカビ発生の様子を実際に見て欲しい。
きっと驚くはずだ。

2011年6月13日月曜日

デイ・ムジカンテン室内管弦楽団 第50回定期演奏会へ行ってきた


友人の奥さんが加入しているデイ・ムジカンテン室内管弦楽団の定期演奏会に行ってきた。
この楽団はアマチュアで、古典派の曲を中心に年2回演奏会を開催している。
今回は50回目の記念公演で、
楽団結成時のコンサートミストレスだった児玉あい子氏がゲストとして東京から駆け付けた。

いつもは夫婦で出かけるが、今日はあいにく妻は出勤日。
そのため私一人で出かける。
会場はいつも伏見の電気文化会館地下2階のコンサートホール。
ここは会場の設備が良いうえに安いらしく、
借りるのにはかなりの競争を勝ち抜かねばならないらしい。
交通の便もいいし、私もここがいい。
ホールの音の響きもいいと思うし。
友人の奥さんは今回は第二バイオリンの2列目。
私の席からはコンサートマスターの陰に隠れてしまい姿が見えなかった。
かつては3列目で指揮者への花束贈呈係もやっていたが、
もっと若手が入団したからお役御免になったのだろう。
そう思うと、私も随分前からこの楽団の演奏会に来ているのだなあ。

今回も多数の来場者があった。
団員が家族や知り合いにきちんと告知しているということもあるが、
長い間活動しているからファンもいるのだろう。
今回はほぼ満席だったと思う。
早めに行って正解だった。

開演5分前になると、耳障りな不協和音の音が流れる。
5分前だから着席するようにとの合図だ。
着席していない人の方が少ないから、会場はまだ歓談の場となっている。
その後、照明が落とされると静まり返る。
今回の指揮者はいつもの白川和彦氏。
公演のパンフレットの写真は何年前のものだろうか、と妻といつも話している。
そういえば、クラシックをやっている人は理系出身の人が多い気がする。
この指揮者も理系だ。
音楽は芸術ではあるが、理論の部分は数学的なセンスが必要だからだろうか。

この楽団は金管系のパートが少々手薄だ。
古典派中心の管弦楽団で金管はいつも出番があるとは限らないからということか。
今回もホルン以外は全部賛助。
木管はちゃんとコアメンバーがいるから安心して聴いていられる。
弦バスの上手なおじさんも健在だ。
ティンパニーの人は上手いなあと思っていたら、
どうやら某高校のブラバンの先生らしい(あとで聞いた話)。
今日は3曲。
W.A.モーツァルト 交響曲第39番変ホ長調 K.543
J.S.バッハ ヴァイオリンとオーボエの為の協奏曲ニ短調 BWV1060a
L.V.ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調「田園」op.68

私の好きなバロックと古典派ばかり。
いつもはロマン派の曲も入るのだけど、今日はそれが無い。
まあ、ベートーヴェンはロマン派っぽい感じだけど。

今回はバイオリンに見慣れない男子がいた。
新たに入ったのだろうか。
この楽団は男が少ないから一人増えただけでも目立つのだ。

ゲストの児玉あい子氏(ヴァイオリン)は廣瀬圭祐氏(オーボエ)と一緒に2曲目に独奏を披露。
私の席が悪かったのか、児玉氏のヴァイオリンがあまり聞こえなかったのが残念。
バッハの曲で太くて低い音ばかりだったからかも知れない。
廣瀬氏は曲の途中で舞台に置いてあったビンにマウスピースを浸した。
湿度を一定に保つ必要があるのだろうか。
どういう目的で・・・興味があるところだ。
オーボエ奏者はマウスピースを自作する人が多いというが、
廣瀬氏はどうなんだろうか。

チェンバロの音はやっぱり弱いなあ。
20人くらいの弦楽編成と一緒にやっても音がかき消されてしまう。
それでもかすかに聞こえるチェンバロの弦の音がいい味出している(敢えてハープシコードとは言わない主義)。
そう言えば、アンコールが無かったのも残念。
諸般の事情でアンコール曲を準備できなかったとしても、
例えば今日やった田園の第1楽章の出だしの16小節くらいやるだけでも
少しは印象が違うと思うんだけどな~。
今回は終わりの挨拶をしているときに帰る不届き者も少なかっただけに残念。

次回は・・・特別公演が9月に11日(日)あるとか。
これは珍しい。
しかも、今度は「レクイエムコンサート」と銘打って
モーツァルトとドブロゴス(この人は知らない)のレクイエムをやるという。
この楽団の人数でレクイエムできるのか?という心配もあるが、賛助を大量に入れるのだろうか。
もちろん合唱隊とソリストもいるから、どこかの合唱団と一緒にやるのだろう。
会場は愛知県芸術劇場コンサートホールだ。
そりゃレクイエムやるのに電気文化会館では狭すぎて楽団と合唱隊が入れないからなあ。
パイプオルガンも無いし。
♪レ~クイエ~ム エテルナム ドナ エイス ドミネ・・・
ぜひ聴きに行きたい。
おっと、今見たら楽団のHPで詳しく案内があった。
レクイエムの編成は・・・楽団のHPをご覧いただきたい。

2011年6月8日水曜日

見晴台遺跡 第51次発掘調査 市民参加者 募集中!!

名古屋市南区にある見晴台遺跡(弥生時代の環濠集落遺跡)では発掘参加者を募集中です。
詳細は名古屋市内の公共施設に置いてある募集要項をご確認ください。

<発掘調査の内容>
発掘場所:名古屋市南区見晴町(笠寺公園内:見晴台考古資料館周辺)
期間:平成23年7月13日(水)~8月14日(日)※毎週月・火休み
昼食:各自で用意(近隣の店へ食べに行ってもよい)
時間:9時30分~16時(休憩・学習会を除く屋外作業は4時間程度)
参加費:無料(ただし、全員ボランティア保険に加入する:250円程度)
募集人員:延べ約400人(うち中学生は約150人)
※1日あたりの定員はほぼ決まっているので、申込者がそれを超えたら抽選となる。

<参加資格>・・・全て当てはまること
①名古屋市内に在住、在勤または在学の中学生以上の方
②中学生については、保護者の承諾が得られる方
③夏の野外での作業ができる方
④事前説明会に参加できる方

<事前説明会>
発掘調査に参加される方に、調査の意義・内容および事前準備などを説明します。
所要時間は約1時間です。
配布資料もありますので、下記の日程のうち必ず1回ご参加ください。
事前説明会を欠席された方は、発掘参加(当選)が取り消されますのでご注意ください。

<説明会の日程>
7月2日(土) ①10時~  ②14時~
7月3日(日) ①10時~  ②14時~
7月6日(水) 16時~
※場所:見晴台考古資料館映像展示室

<申込方法>
往復はがきに住所・氏名(ふりがな)・性別・年齢・電話番号・
勤務先名・勤務先電話番号・参加希望日(中学生は日程が決まっているので、申込要項を確認のこと)
見晴台遺跡での発掘経験の有無・ボランティアの可否(見晴台遺跡での発掘経験がある方のみ)
を記載して、下記住所に送付ください。
資料館窓口での受付はしておりません。
往復はがき1枚につき1名の申込とします。

<送付先>
〒457-0026 名古屋市南区見晴町47
名古屋市見晴台考古資料館「発掘調査」係

<申込期間>
平成23年6月1日(水)~6月20日(月)見晴台考古資料館必着
※6月中に抽選・返信業務を行う必要があるため、必ず6月20日までにお願いします。

<当選者決定のお知らせ>
当選者は6月末ごろ郵送にてお知らせします。
申込多数の場合は参加日を調整させていただきます。
参加日数が減る場合もあります。
ご了承ください。



<サポートボランティア募集>
発掘調査を円滑に楽しみながら進めるために、お手伝いしていただくサポートボランティアを募集します。
サポートボランティアの方には、ご自身でも発掘調査の作業を進めていただきながら、
中学生をはじめ、発掘調査に初めて参加する方に、いろいろなアドバイスをしていただきます。
また、調査期間中発行する「発掘ニュース」の作成にも関わっていただきます。
サポートボランティアは、これまでに見晴台遺跡の発掘調査に参加したことがある18歳以上の方にお願いしています。
※ボランティアですので謝金はありません。

<安全管理>
発掘調査中の安全管理は、資料館職員が責任者として行いますが、
各自の責任において十分注意していただきますようお願いします。
気温によっては作業内容を変更する場合もあります。
万一の場合に備え、
参加者全員の方に保険に加入していただきます。
サポートボランティアの方は資料館で負担しますが、
それ以外の方は保険料(250円程度)の負担をお願いいたします。
保険料は事前説明会の際に徴収させていただきます。


<問い合わせ先>
名古屋市見晴台考古資料館
電話:052-823-3200
FAX:052-823-3223
開館時間:9時15分~17時
休館日:月曜日と第4火曜日・年末年始

2011年6月4日土曜日

特別展「写真家・東松照明 全仕事」 を観てきた

名古屋市美術館で開催されている「写真家・東松照明 全仕事」という展覧会へ行ってきた。
東松は愛知県名古屋市出身で、まだ現役の写真家である(現在は沖縄在住)。


美術館HPに掲載されているこの回顧展の概要は以下の通り。
   現代日本を代表する写真家・東松照明(1930- )は、写真というメディアの記録性を活かしながら、 敗戦からのわれわれ日本人の精神の在り処をその深奥から浮かび上がらせて見せます。1930(昭和5)年に名古屋市東区新出来町に生まれた東松は、20歳の時に写真に出会い、愛知大学を卒業後、上京し岩波写真文庫のスタッフ・カメラマンとしてそのキャリアを始めました。戦後の日本が抱える矛盾や問題を、従来の報道写真とは異なる手法で提示するその表現は、日本の写真の“ヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)”としてはやくから注目されました。「被爆」の精神的葛藤を追及し、写真家のライフ・ワークともなった<長崎>シリーズ(1961~)。占領と独自性が屹立する沖縄の精神性を注視した「太陽の鉛筆」(1975)。現在も継続して撮影され続けているこれらの作品群は、歴史や時間の経過はもとより、観る者に「いま」を強く意識させる、優れた“叙事詩”へと結実しています。 今回の展覧会は、60年に及ぶ写真家・東松照明の表現の集大成を見せる本格的な回顧展です。  どうぞご期待ください。



本展は東松照明の「全仕事」を振り返る回顧展である。
愛知大学在学中に写真撮影を開始したとのことで、
そのあたりの作品から現在の作品までをテーマに分けて展示している。

展示構成は次の通り。
1.記憶の肖像、廃墟の光景
2.占領/アメリカニゼーション
3.投影ー時代と都市の体温
4.長崎ー被爆・記録から肖像へ
5.泥の王国
6.太陽の鉛筆ー沖縄・南島
7.“他者”としての日本への回帰ー京・桜
8.“インターフェイス”ー撮ることと作ること

今回は展示作品数が多く(約550点)、1階・2階と地下1階の一部の展示室も使用している。
私が行った日にたまたまボランティアによるギャラリートークが開催される日で、
到着したときに丁度始まっていたので解説を聞くことにした。
ギャラリートークに参加するのは初めてだったが、
これはいいと思った。
それは、東松照明の作品についてより深く理解ができる内容だったからだ。
東松の作品は戦後の日本(敗戦・占領・アメリカ化・被爆地長崎・米軍基地・沖縄)をテーマにしており、
当時の時代背景を正しく理解していないと作品の本質を理解できないと思う。
ギャラリートークを聞くことでそれが少し可能になった。
もちろん、解説を聞いただけでは正しく理解したとは言い切れない。
帰宅後に自分なりに学習することも必要だし、
日頃からの研鑽ももちろん必要だ。

美術品とは言え、作家の発するメッセージを理解するためには
観覧者の側もそれなりのレベルになっている必要がある。
そう感じる企画展だった。
写真の展覧会は久しぶりだが、
今まで観た中では結構充実していてよい展示内容だったと思う。

2011年6月2日木曜日

アサガオで日よけ作戦

今までやろうと思っていてタイミングを逸していた「夏の日除け用アサガオ」を今年は植えてみた。
まだ双葉が出た程度で、今のところは順調だ。
今年は大震災の影響で節電が例年以上に求められる。
我が家は元々電気の使用量が多くない(一戸建てで家族で生活しているが月額5,000円を切っている)し、
エアコンをほとんど使わない家だからあまり関係ないとも言えるが・・・。
日陰になるのは涼しくていいし、室内の日焼けも防ぐことができるし。
ということで、今年は時期を逸することなくスタートできた。

座敷の南側を全体的に覆う計画で、プランターを5つ設置。
4つはアサガオ、1つはユウガオにした。
アサガオは複数の品種を買ってプランターごとに分けた。
果たして日除けになるかどうか。
価格の安い種ばかりにしたが、発芽率はほぼ100%だ。
日除けにするならゴーヤやヘチマの方が葉っぱが大きくてよいと言われている。
ただ、実がなるのが厄介だし、ネットも丈夫なものにしなければならない。
しかし、アサガオならその心配はない。
それに私は花を楽しみたいと考えてアサガオにした。

さて、後はネットを設置するだけ。
いいネットが中々売ってないのでどうしたものか。
聞くところによると、
海で使う海苔用のネットを買ってきている人が多いらしい。
畑などでよく見かける白いネットは海苔用だそうだ。
私もそれにしようかなあ。