今年はオリンピックイヤーだ。
先日、水泳の代表選考会が行われ、
各種目の代表が決まった。
先月は男女マラソンの代表が選考された。
ここで、ずっと前から疑問に思っていることを述べたい。
なぜマラソンは選考会が3回(+世界選手権)もあるのか。
このせいで非常に釈然としないことが起こっている。
マラソンは2時間以上かかる長い試合だ。
当日の気象条件やコースが少し違うだけでタイムに大きく差が出る。
このような競技の代表を決めるのに、
条件が違う複数のコースでなぜ代表選考を実施するのか?
多くの人が疑問に思っていることだろう。
陸連の見解は
「よりメダルの可能性が高い選手を見極めたい」だそうだが、
果たしてそうなのだろうか?
この制度で釈然としない理由の一つに、
最初の選考会でいい結果が出せなくても、
次の選考会で良い結果が出せたら代表として選考される可能性があるというところだ。
いわゆる「追試」というやつ。
オリンピックの本番は一発勝負、日にちもずっと前から決まっている。
それなのに、代表選考会を何度も戦って、
追試でようやく代表に選ばれる選手が一発勝負のオリンピックで勝てるかどうか。
非常に疑問だ。
水泳同様に代表選考会の一発勝負で代表を選ぶ方がフェアだ。
選考会に調子を合わせられない選手はオリンピック本番でも調子を合わせられない。
一発勝負に弱い選手とも言える(怪我の場合を除く)。
世界レベルの勝負は厳しいのだ。
その点、水泳は単純明快だ。
一発勝負の代表選考会を行って、
各種目上位2名(ただし、オリンピック標準記録を突破している場合のみ選考される)が
代表となることができる。
水泳がなぜこのような方式にしたのか・・・。
それは、かつて女子自由形の千葉すず選手にスポーツ仲裁裁判所に提訴されたという苦い経験があるからだ。
千葉選手はオリンピック直前の日本選手権でオリンピックA標準記録を突破して優勝したのに
代表に選考されなかったため代表選考の経緯に疑義があるとして提訴した。
結局代表にはなれなかったが、日本水連はこれを教訓に単純明快な代表選考方式へとシフトした。
また、スポーツ大国アメリカ。
アメリカの陸上競技の選考は一発勝負の選考会で決まる。
私の現役時代はあのカール・ルイスの現役時代と重なる。
カール・ルイスが事実上の世界トップアスリートとなった時代でも、
実は世界記録はルイスではない時代が結構長かった。
ロサンゼルスオリンピック(1984年)の際はカルビン・スミス(アメリカ)が
男子100mの世界記録保持者(1983~1988年)だった。
しかし、一発勝負の選考会でスミスは4着に敗退し、
かろうじて四継メンバーでロス五輪に出場できたくらいだ(ちなみに、
彼はその次のソウル五輪には100mで出場して銅メダルだった)。
日本のマラソン代表選考はなぜ一発勝負を避けるのか・・・。
私の想像だが、
各マラソン大会のスポンサーの意向や広告収入などの事情もあると思われる。
今や一流スポーツ選手を目指すにはお金がなければ無理だ。
競技会もお金が無いと運営できない。
そういったしがらみに縛られて一発勝負の代表選考会を実施できないのだろう。
また、選手が所属する実業団の意向も無視できないのかも知れない。
非常に残念だ。
マラソンの選考には直接関係ないが、
陸上競技の代表選考も規準が甘い。
水泳は厳しい規準を設けているが陸上は水泳ほど厳しくない。
だから、「陸上だけ」と白い目で見られているのは確かだ。
水泳の場合だと代表に選ばれなかった選手でも入賞が可能なレベルの選手は多いのに、
陸上は入賞さえ危うい選手が代表に選ばれている。
競技が違うから規準が違って当然という意見もあるだろうが、
私は陸上競技についてはもう少し規準を厳しくしてもいいと思っている。
今や男女ともに日本マラソン界は世界レベルと大きく差がついてしまった。
多くの選手が所属している実業団や大学が駅伝重視になってしまったことも理由の一つだと思う。
駅伝の練習ばかりしていてはマラソンは強くならない。
今のレベルではメダルどころか入賞できるかどうか。
選手は一所懸命練習しているから特に問題にはしない。
問題なのは陸連の姿勢だ。
代表選考についてはもっと単純明快にしてもらいたい。
2012年4月22日日曜日
2012年4月15日日曜日
こんなところでも技術革新(登山・バイクの世界にGPSやUSBが・・・)
技術革新
いろんな世界での技術革新が進んでいるのは理解しているつもりだが、
予想していなかった驚くべきことを知った。
その1
登山の雑誌を立ち読みしていたところ、
最近のデジカメはGPS機能やコンパス機能が付いていることが判明。
そして、耐久性テストと称して車やゾウに踏ませたり、洗濯機で洗ったりしてテストしているとのこと。
その2
バイクに接続する電装部品で、
USB端子や車などのシガー端子が付いているものがあることが判明(カーステにも今やUSB端子が付いている・・・)。
その端子からi-phoneなどに接続できる。
本体をハンドルに取り付けるブラケットも売っていた(ナビとして使えるらしい)。
登山やバイクなどの使用環境がハードで汗臭い世界にもITは着実に浸透していた。
しかし・・・いくら技術革新しても、
これらは電気が無ければ使えない。
いざというときに使うものは電気が無くても使えるものでなければならない。
山で道に迷った時、
カメラや携帯が壊れていなくても電池が無ければ使えない。
バイクで出かけた時に、道に迷ったときに電池が無ければiphoneは使えない。
雨が降ったり沢へ滑落したりして衝撃を受けて故障する場合もありうるし、
水に濡れて機器がダメになる可能性もある。
やはり紙の地図や普通の方位磁針は必携だ。
特に山へ行く時は電子機器だけに頼るのは非常に危険だ。
あまりいいたとえ話ではないが、
殺し屋は全自動の銃は使わないという。
全自動のものはいざという時に不調になったら使えないからだ。
マニュアル操作のできるものなら何とか使える。
便利なものは積極的に使えばいいとは思うが、
身を危険から守るというときに使うものは電子機器は避けたい。
いざというときはやっぱり電気を使わない手動のものが一番だ。
いろんな世界での技術革新が進んでいるのは理解しているつもりだが、
予想していなかった驚くべきことを知った。
その1
登山の雑誌を立ち読みしていたところ、
最近のデジカメはGPS機能やコンパス機能が付いていることが判明。
そして、耐久性テストと称して車やゾウに踏ませたり、洗濯機で洗ったりしてテストしているとのこと。
その2
バイクに接続する電装部品で、
USB端子や車などのシガー端子が付いているものがあることが判明(カーステにも今やUSB端子が付いている・・・)。
その端子からi-phoneなどに接続できる。
本体をハンドルに取り付けるブラケットも売っていた(ナビとして使えるらしい)。
登山やバイクなどの使用環境がハードで汗臭い世界にもITは着実に浸透していた。
しかし・・・いくら技術革新しても、
これらは電気が無ければ使えない。
いざというときに使うものは電気が無くても使えるものでなければならない。
山で道に迷った時、
カメラや携帯が壊れていなくても電池が無ければ使えない。
バイクで出かけた時に、道に迷ったときに電池が無ければiphoneは使えない。
雨が降ったり沢へ滑落したりして衝撃を受けて故障する場合もありうるし、
水に濡れて機器がダメになる可能性もある。
やはり紙の地図や普通の方位磁針は必携だ。
特に山へ行く時は電子機器だけに頼るのは非常に危険だ。
あまりいいたとえ話ではないが、
殺し屋は全自動の銃は使わないという。
全自動のものはいざという時に不調になったら使えないからだ。
マニュアル操作のできるものなら何とか使える。
便利なものは積極的に使えばいいとは思うが、
身を危険から守るというときに使うものは電子機器は避けたい。
いざというときはやっぱり電気を使わない手動のものが一番だ。
2012年4月8日日曜日
イオンの紙袋の楽譜(J.Sバッハ:ゴールドベルグ変奏曲)
イオン(ジャスコ)の紙袋にはJ.S.バッハのゴールドベルグ変奏曲の楽譜が印刷されていると聞いたことがあった。
かつてこのブログでもそのことには少し触れたが
それ以上調べたことはなかった。
私はイオンに行く習慣が無いので中々真偽のほどを確認できなかったからだ。
が、このたびたまたま紙袋を入手したので調べてみた(今でもこのデザインの紙袋を使っているのか不明)。
見ると、確かに片面に楽譜が印刷してある。
しかし、ゴールドベルグ協奏曲の楽譜にしては音符の数が少ないような・・・。
念のために楽譜をチェックしてみよう。
チェックのために使ったのは音楽の友社の「ウィーン原典版ゴルドベルグ変奏曲」の楽譜(これしか家には無い)。
一応アリアから順にチェックしていく。
すると、印刷されているのは第18番変奏の楽譜だということがわかった。
ただ、やっぱり音符の数が随分少なくなっている。
3声が2声になっているという感じか。
デザイン上すっきりさせるために一部の音符を省いたのだろう(音符の種類も変わっているところがある)。
イオンがどうしてゴールドベルク変奏曲を、
それも第18番変奏の途中の一部分を袋のデザインに選択したのか?
疑問だ。
ネットで調べてみたら同じ疑問を抱いた人が多数いることが判明。
直接イオンに問い合わせした人もいた。
その記述によると、イオンからの回答は・・・
「この曲の音符の並びがデザイン的にとても美しいから」
とのこと。
しかし、本当の楽譜から多数の音符を省いておきながら
何が「この曲の音符の並びがデザイン的にとても美しいから」なんだろうか。
これだけ音符を省いていては、理由の説明になっていないと感じる。
本当の理由は「デザイナーがこの曲が好きだったから」なんだろう。
あるいはイオンの広報担当者がこの曲が好きだったのかもしれない。
そうでなければ、
わざわざ一般の人にはなじみの薄いゴールドベルグ変奏曲を選ばないだろう。
それもアリアや第1番変奏ならまだしも、
18番変奏のある一部分だけを抜き出しているから(全部で30変奏あるうちの18番変奏の一部)。
まあ、後の時代になればなるほど曲中の音符の数は増える傾向にあるから、
バロックの辺りの作曲家を物色したのかもしれない。
それにしても、この楽譜がどんな曲なのか興味を示してブログに書いている人の多くは、
この曲についてあまりいいことを書いていない。
私はバッハが好きで、カノンという形式が好きだが、
多くの人はこのような曲調が好きじゃないのか?
ショパンみたいなエモーショナルにバンバン弾く曲が好きな人が多いのかもしれない(私はショパンは好きではない)。
もしかすると、一般の人のバッハに対するイメージが良くないのかも知れない。
これは、義務教育の音楽教育課程が悪影響を及ぼしているからだと考えている。
理由は、バッハの曲で音楽鑑賞するのは小フーガ ト短調 BWV 578だからだ。
小フーガはパイプオルガンの曲で暗い感じだ(少し怖い感じもする)。
こんな曲を聴かされて、教科書に載っているバッハの顔はいかめしい顔で
いいイメージになるわけがない(と私は思っている)。
これはきっと文部科学省の陰謀だろう(と私は思っている。ちなみに、義務教育課程では
ベートーベンを引き立てるためにモーツァルトが不当に評価されているとも感じている)。
今の教育課程は違うかな?
いずれにしても、
バッハが、ひいてはバロックの音楽がもっと人気が出ればなあ。
かつてこのブログでもそのことには少し触れたが
それ以上調べたことはなかった。
私はイオンに行く習慣が無いので中々真偽のほどを確認できなかったからだ。
が、このたびたまたま紙袋を入手したので調べてみた(今でもこのデザインの紙袋を使っているのか不明)。
見ると、確かに片面に楽譜が印刷してある。
しかし、ゴールドベルグ協奏曲の楽譜にしては音符の数が少ないような・・・。
念のために楽譜をチェックしてみよう。
チェックのために使ったのは音楽の友社の「ウィーン原典版ゴルドベルグ変奏曲」の楽譜(これしか家には無い)。
一応アリアから順にチェックしていく。
すると、印刷されているのは第18番変奏の楽譜だということがわかった。
ただ、やっぱり音符の数が随分少なくなっている。
3声が2声になっているという感じか。
デザイン上すっきりさせるために一部の音符を省いたのだろう(音符の種類も変わっているところがある)。
イオンがどうしてゴールドベルク変奏曲を、
それも第18番変奏の途中の一部分を袋のデザインに選択したのか?
疑問だ。
ネットで調べてみたら同じ疑問を抱いた人が多数いることが判明。
直接イオンに問い合わせした人もいた。
その記述によると、イオンからの回答は・・・
「この曲の音符の並びがデザイン的にとても美しいから」
とのこと。
しかし、本当の楽譜から多数の音符を省いておきながら
何が「この曲の音符の並びがデザイン的にとても美しいから」なんだろうか。
これだけ音符を省いていては、理由の説明になっていないと感じる。
本当の理由は「デザイナーがこの曲が好きだったから」なんだろう。
あるいはイオンの広報担当者がこの曲が好きだったのかもしれない。
そうでなければ、
わざわざ一般の人にはなじみの薄いゴールドベルグ変奏曲を選ばないだろう。
それもアリアや第1番変奏ならまだしも、
18番変奏のある一部分だけを抜き出しているから(全部で30変奏あるうちの18番変奏の一部)。
まあ、後の時代になればなるほど曲中の音符の数は増える傾向にあるから、
バロックの辺りの作曲家を物色したのかもしれない。
それにしても、この楽譜がどんな曲なのか興味を示してブログに書いている人の多くは、
この曲についてあまりいいことを書いていない。
私はバッハが好きで、カノンという形式が好きだが、
多くの人はこのような曲調が好きじゃないのか?
ショパンみたいなエモーショナルにバンバン弾く曲が好きな人が多いのかもしれない(私はショパンは好きではない)。
もしかすると、一般の人のバッハに対するイメージが良くないのかも知れない。
これは、義務教育の音楽教育課程が悪影響を及ぼしているからだと考えている。
理由は、バッハの曲で音楽鑑賞するのは小フーガ ト短調 BWV 578だからだ。
小フーガはパイプオルガンの曲で暗い感じだ(少し怖い感じもする)。
こんな曲を聴かされて、教科書に載っているバッハの顔はいかめしい顔で
いいイメージになるわけがない(と私は思っている)。
これはきっと文部科学省の陰謀だろう(と私は思っている。ちなみに、義務教育課程では
ベートーベンを引き立てるためにモーツァルトが不当に評価されているとも感じている)。
今の教育課程は違うかな?
いずれにしても、
バッハが、ひいてはバロックの音楽がもっと人気が出ればなあ。
2012年4月1日日曜日
ランニング・ジョギング(練習)のコースについて
久しぶりにランニングをしに行った。
普段からまじめに練習しているわけではないが、
冬場は特に走る日が少なくなる。
それは、
仕事から帰ってきてすぐ走らないと
風呂が冷めてしまって入れないからだ(我が家の風呂は追い焚き無し)。
お湯を足してもいいと言われているが、
冷めてしまうと相当足さないといけないし、
そもそも夜は走るのにもかなり寒い。
帰宅する時間がそもそも遅いから、
ご飯食べてから走るか?
ご飯食べずに走るか?と悩んでいるうちにお風呂が冷めるくらいだ。
というわけで、毎年冬の走り込みは少ない(でも試合には出ている)。
で、少し暖かくなってきて走ろうと思う頃に花粉が飛び始めるので
またしても走れない(ホントは薬を飲めば大丈夫)。
とは言っても、あまり練習をせずにいるのは体によくないし、
ホントは走りたい!
ということで、
昼間に走れる日は健康の森へ走りに行っている。
あいち健康の森には有料の施設と無料の施設があるが、
私が走りに行っているのは、
「いのちの池」という名の池の周りにある無料の周回コースだ(1周約1,150m)。
道幅は4mほどあるが、内側半分がオールウェザー(ゴム張り)、外側2mは舗装してある。
ランニング以外にウォーキングをしている方も多い。
中高生が練習していることもある。
コースは全体になだらかな起伏がある。
私はいつも夕方に走りに行く。
それは夕方の景色が好きだからだ。
健康の森は木々がキレイに整備されていて、
それを観ているだけでも癒される。
その中を走るのはとても気分が良いが、
夕方に走るのは更に気分がよい。
ジョギング・ランニングに適したコースというのは意外に少ない。
東京マラソン開催以後、ランニング人口がこれだけ増えているのに
ランナーが練習に使える場所は意外に少ないのだ。
東京では皇居周回の道がランナーの間で人気となった。
しかし、元々生活道路だから、
周辺の方々とのトラブルが絶えず、
ランナーと接触する人も後を絶たないとか。
地元の町内会としても何とかしたいとして活動しているという。
でも、新たなランニングコースが整備されると言う話はあまり聞かない。
これは、自治体の予算の都合もあるが
公園やグラウンドなどを管理運営する行政担当者側に
ランニングに適した場所を整備する意識や知識が無いからだと思われる。
ランニングコースと銘打った道を造ればそれでいいというものではない。
まず安全に走ることができるという点を押さえていなければならないからだ。
私が考えるポイントは次の5つ。
①コースは急カーブが無くて周回コースになっていること(ランナーの足の負担軽減:怪我防止)。
②ランナーと歩行者が接触しなくてもよいように歩道と分ける。あるいは接触せずに済む十分な道幅の確保)。
③足への負担を減らすため、できれば土のコースとする(名城公園の周回コースは土)。
④コース周囲に木々を植える場合は、大人の腰~2mの高さまでの枝は払う(防犯上の理由)。
⑤小中高校などのマラソン大会や練習にも活用できる環境整備。
私もそれほど詳しくコースをチェックしているわけではないが、
私の知っている中ではこの健康の森と名古屋の名城公園の周回コースが
ランニングにふさわしい設計になっていると感じる。
名城公園はランナーの間では有名で、
土日ともなれば多くのランナーでにぎわっている。
かなりハイレベルな方も来ている。
それに比べて、我が地元は・・・取り立ててこれだというコースは無い。
陸上競技場の周りにジョギングコースが設定されているが、
これは元々あった道を強引につなげているだけで、
とてもジョギングコースとは言えないものだ。
しかも、コース上には急激にUターンするような急カーブが含まれている(膝が悪くなる可能性あり)。
一般の道路を走るのは車や自転車が危ないし、
車などの運転手もきっと危ないと思っているはずだ。
だから一般道はできれば走りたくないが、
それでは走る場所が無い。
地元の小中学校のグラウンドを勝手に使うわけにはいかないし、
ちょっと広めの公園のグラウンドだと野球やソフトをやってて危ないので走れない。
それに、グラウンドを適当に走ると距離がつかめないので、
どのくらいのタイムで走っているのかがよくわからないということもある。
噂によると、我が地元にも何やらジョギング・ウォーキングコースが建設されるらしい(公園整備のい一環)。
もしそこにコースができたら健康の森や陸上競技場へ行くより格段に近い。
早く完成しないかと首を長くして待っている。
走りやすいコースになっていることを願う。
普段からまじめに練習しているわけではないが、
冬場は特に走る日が少なくなる。
それは、
仕事から帰ってきてすぐ走らないと
風呂が冷めてしまって入れないからだ(我が家の風呂は追い焚き無し)。
お湯を足してもいいと言われているが、
冷めてしまうと相当足さないといけないし、
そもそも夜は走るのにもかなり寒い。
帰宅する時間がそもそも遅いから、
ご飯食べてから走るか?
ご飯食べずに走るか?と悩んでいるうちにお風呂が冷めるくらいだ。
というわけで、毎年冬の走り込みは少ない(でも試合には出ている)。
で、少し暖かくなってきて走ろうと思う頃に花粉が飛び始めるので
またしても走れない(ホントは薬を飲めば大丈夫)。
とは言っても、あまり練習をせずにいるのは体によくないし、
ホントは走りたい!
ということで、
昼間に走れる日は健康の森へ走りに行っている。
あいち健康の森には有料の施設と無料の施設があるが、
私が走りに行っているのは、
「いのちの池」という名の池の周りにある無料の周回コースだ(1周約1,150m)。
道幅は4mほどあるが、内側半分がオールウェザー(ゴム張り)、外側2mは舗装してある。
ランニング以外にウォーキングをしている方も多い。
中高生が練習していることもある。
コースは全体になだらかな起伏がある。
私はいつも夕方に走りに行く。
それは夕方の景色が好きだからだ。
健康の森は木々がキレイに整備されていて、
それを観ているだけでも癒される。
その中を走るのはとても気分が良いが、
夕方に走るのは更に気分がよい。
ジョギング・ランニングに適したコースというのは意外に少ない。
東京マラソン開催以後、ランニング人口がこれだけ増えているのに
ランナーが練習に使える場所は意外に少ないのだ。
東京では皇居周回の道がランナーの間で人気となった。
しかし、元々生活道路だから、
周辺の方々とのトラブルが絶えず、
ランナーと接触する人も後を絶たないとか。
地元の町内会としても何とかしたいとして活動しているという。
でも、新たなランニングコースが整備されると言う話はあまり聞かない。
これは、自治体の予算の都合もあるが
公園やグラウンドなどを管理運営する行政担当者側に
ランニングに適した場所を整備する意識や知識が無いからだと思われる。
ランニングコースと銘打った道を造ればそれでいいというものではない。
まず安全に走ることができるという点を押さえていなければならないからだ。
私が考えるポイントは次の5つ。
①コースは急カーブが無くて周回コースになっていること(ランナーの足の負担軽減:怪我防止)。
②ランナーと歩行者が接触しなくてもよいように歩道と分ける。あるいは接触せずに済む十分な道幅の確保)。
③足への負担を減らすため、できれば土のコースとする(名城公園の周回コースは土)。
④コース周囲に木々を植える場合は、大人の腰~2mの高さまでの枝は払う(防犯上の理由)。
⑤小中高校などのマラソン大会や練習にも活用できる環境整備。
私もそれほど詳しくコースをチェックしているわけではないが、
私の知っている中ではこの健康の森と名古屋の名城公園の周回コースが
ランニングにふさわしい設計になっていると感じる。
名城公園はランナーの間では有名で、
土日ともなれば多くのランナーでにぎわっている。
かなりハイレベルな方も来ている。
それに比べて、我が地元は・・・取り立ててこれだというコースは無い。
陸上競技場の周りにジョギングコースが設定されているが、
これは元々あった道を強引につなげているだけで、
とてもジョギングコースとは言えないものだ。
しかも、コース上には急激にUターンするような急カーブが含まれている(膝が悪くなる可能性あり)。
一般の道路を走るのは車や自転車が危ないし、
車などの運転手もきっと危ないと思っているはずだ。
だから一般道はできれば走りたくないが、
それでは走る場所が無い。
地元の小中学校のグラウンドを勝手に使うわけにはいかないし、
ちょっと広めの公園のグラウンドだと野球やソフトをやってて危ないので走れない。
それに、グラウンドを適当に走ると距離がつかめないので、
どのくらいのタイムで走っているのかがよくわからないということもある。
噂によると、我が地元にも何やらジョギング・ウォーキングコースが建設されるらしい(公園整備のい一環)。
もしそこにコースができたら健康の森や陸上競技場へ行くより格段に近い。
早く完成しないかと首を長くして待っている。
走りやすいコースになっていることを願う。
2012年3月25日日曜日
教え子からの報告
教え子から久しぶりに近況報告があった。
今は、高校を中退して働いているという。
そいつは野球をするために高校へ進学したようなものだが、
病気になってしまったために野球を諦めたのだ。
そして、今は別の夢に向かって頑張っているという。
別の夢とは、日本一のグローブ職人になることだ。
職人の世界はすぐには一人前になれない。
どんな職種の人に聞いても一人前になるまで
少なくとも10年くらいは掛かるようだ。
その上、一流になるためにはどのくらいかかるか。
職人の世界は一生修業だと聞くことも多い。
一般的に仕事を探す場合、学歴で制限されることが多い。
今は大抵「高卒」「普通自動車免許」が必須条件となっていることが多い。
奴はこのうち「高卒」は非該当だ。
しかし私は、誰かのもとで使用人(会社員)としてずっと働くつもりなら
高校を卒業をしておいた方が良いと思うが、
職人になって独立する、あるいは自分で何かを始めて使用者(社長)となるなど
自分の力で仕事を取っていく立場を目指すなら
必ずしも高校卒業は必須では無いと考えている。
特に、一流の職人を目指すならなるべく早く修業に入った方が良い。
ただ、親方によっては、
修業に入るのは高校を出てからでも遅くないという考えの人もいるだろう。
若いうちは一つのことに固執せず視野を広げるべきだ、という考え方だ。
だから何とも言えない部分はあるが、
修業に入るには少なくとも10代のうちが好ましいと私は思う(それだと高校卒でも間に合うが・・・)。
奴には奴なりの考えがある。
私の考えは伝えた。
奴はきちんと考えているし両親もいるから大丈夫だろう(私がとやかく言う立場にはない)。
うまくいくかはわからない。
一流になれるかもわからない。
しかし、一流の職人になったとの報告がある日を待っている。
今は、高校を中退して働いているという。
そいつは野球をするために高校へ進学したようなものだが、
病気になってしまったために野球を諦めたのだ。
そして、今は別の夢に向かって頑張っているという。
別の夢とは、日本一のグローブ職人になることだ。
職人の世界はすぐには一人前になれない。
どんな職種の人に聞いても一人前になるまで
少なくとも10年くらいは掛かるようだ。
その上、一流になるためにはどのくらいかかるか。
職人の世界は一生修業だと聞くことも多い。
一般的に仕事を探す場合、学歴で制限されることが多い。
今は大抵「高卒」「普通自動車免許」が必須条件となっていることが多い。
奴はこのうち「高卒」は非該当だ。
しかし私は、誰かのもとで使用人(会社員)としてずっと働くつもりなら
高校を卒業をしておいた方が良いと思うが、
職人になって独立する、あるいは自分で何かを始めて使用者(社長)となるなど
自分の力で仕事を取っていく立場を目指すなら
必ずしも高校卒業は必須では無いと考えている。
特に、一流の職人を目指すならなるべく早く修業に入った方が良い。
ただ、親方によっては、
修業に入るのは高校を出てからでも遅くないという考えの人もいるだろう。
若いうちは一つのことに固執せず視野を広げるべきだ、という考え方だ。
だから何とも言えない部分はあるが、
修業に入るには少なくとも10代のうちが好ましいと私は思う(それだと高校卒でも間に合うが・・・)。
奴には奴なりの考えがある。
私の考えは伝えた。
奴はきちんと考えているし両親もいるから大丈夫だろう(私がとやかく言う立場にはない)。
うまくいくかはわからない。
一流になれるかもわからない。
しかし、一流の職人になったとの報告がある日を待っている。
2012年3月20日火曜日
講演会「戦いと城の考古学」を聞いてきた(みはらしネット会員限定企画)
名古屋市南区にある見晴台考古資料館で
「みはらしネット」の会員限定の講演会が開催されたので行ってきた。
講師は元見晴台考古資料館学芸員で某大学教授のS氏。
テーマは「戦いと城の考古学」だ。
この先生は子供の頃からお城が大好きで、
それが今にまで続いているそうだ。
研究テーマももちろん城。
今回は城跡を考古学視点から鋭く突いた面白くもあり、
驚愕するような話もありの充実した内容だった。
特に印象に残った点は、
現在各地でお城(天守閣や城郭など)が復元されているが、
実際にあった城とは全く異なるものを建てているところが少なくないと言う点。
愛知県内の某城など本当は天守閣が無かったのに、
天守閣のある城の方が見栄えがいいという理由で
史実に基づかない復元をしてしまったことを嘆いていた。
また、弥生時代の巨大な集落遺跡である某県某遺跡についても、
実際はそうなっていなかったはずの防御施設を復元し、
誤った歴史を提示していると紹介した(S氏はこれらのことについて論文を発表し、
該当施設の担当者に質問をしているらしいが、明確な回答は貰えていないようだ)。
各時代の防御施設・防御城郭の遺構の理解が決定的に間違っているから
こういうことになる、との持論を展開した。
それと、もう一つ印象に残ったのは、
日本の城郭遺跡からは意外と遺物が出土しないということ。
これは、戦いの後にきちんと片づけが行われていたり、
土民などによる持ち出しが行われたためとのこと。
ただ、江戸時代初期にキリシタン一揆の
島原の乱の舞台となった原城跡からはおびただしい遺骨が出土するという。
実際に写真も見たが、
多数の人骨が折り重なって出土していた。
これは、戦いの末期にその場所に追い込んで一気にせん滅したか、
あるいは戦いの後にそこへまとめて埋めたかどちらかだろう。
中には首の無い遺体もあることから、
戦いの後にそこへまとめて埋めたものと思われる。
出土する遺骨には骨に刀傷があるものが多数あったそうで、
いかに凄まじい戦いだったかが分かる。
原城跡の紹介部分は別として、
他の話の大部分は誤った認識・解釈による復元をしないで欲しいというものだ。
実際には無かった天守閣を造ったり、
これでは防御機能は無いと思われるような柵や堀を造るということだ。
私は専門家では無いからとやかく言える立場にはないけれど、
S氏の説は正しいように感じる。
現在はまだ学者間では意見の相違が大きく、
いろいろな問題も多いために(S氏は「大人の都合」と表現)今の状態のままとなっている。
どの説が一番正しいか・・・早く正しいあるべき姿に復元するようになって欲しいと思う。
「みはらしネット」の会員限定の講演会が開催されたので行ってきた。
講師は元見晴台考古資料館学芸員で某大学教授のS氏。
テーマは「戦いと城の考古学」だ。
この先生は子供の頃からお城が大好きで、
それが今にまで続いているそうだ。
研究テーマももちろん城。
今回は城跡を考古学視点から鋭く突いた面白くもあり、
驚愕するような話もありの充実した内容だった。
特に印象に残った点は、
現在各地でお城(天守閣や城郭など)が復元されているが、
実際にあった城とは全く異なるものを建てているところが少なくないと言う点。
愛知県内の某城など本当は天守閣が無かったのに、
天守閣のある城の方が見栄えがいいという理由で
史実に基づかない復元をしてしまったことを嘆いていた。
また、弥生時代の巨大な集落遺跡である某県某遺跡についても、
実際はそうなっていなかったはずの防御施設を復元し、
誤った歴史を提示していると紹介した(S氏はこれらのことについて論文を発表し、
該当施設の担当者に質問をしているらしいが、明確な回答は貰えていないようだ)。
各時代の防御施設・防御城郭の遺構の理解が決定的に間違っているから
こういうことになる、との持論を展開した。
それと、もう一つ印象に残ったのは、
日本の城郭遺跡からは意外と遺物が出土しないということ。
これは、戦いの後にきちんと片づけが行われていたり、
土民などによる持ち出しが行われたためとのこと。
ただ、江戸時代初期にキリシタン一揆の
島原の乱の舞台となった原城跡からはおびただしい遺骨が出土するという。
実際に写真も見たが、
多数の人骨が折り重なって出土していた。
これは、戦いの末期にその場所に追い込んで一気にせん滅したか、
あるいは戦いの後にそこへまとめて埋めたかどちらかだろう。
中には首の無い遺体もあることから、
戦いの後にそこへまとめて埋めたものと思われる。
出土する遺骨には骨に刀傷があるものが多数あったそうで、
いかに凄まじい戦いだったかが分かる。
原城跡の紹介部分は別として、
他の話の大部分は誤った認識・解釈による復元をしないで欲しいというものだ。
実際には無かった天守閣を造ったり、
これでは防御機能は無いと思われるような柵や堀を造るということだ。
私は専門家では無いからとやかく言える立場にはないけれど、
S氏の説は正しいように感じる。
現在はまだ学者間では意見の相違が大きく、
いろいろな問題も多いために(S氏は「大人の都合」と表現)今の状態のままとなっている。
どの説が一番正しいか・・・早く正しいあるべき姿に復元するようになって欲しいと思う。
2012年3月18日日曜日
熱田神宮能楽殿の現在の様子
2006年10月に閉鎖された熱田神宮能楽殿。
名古屋能楽堂ができるまでは、名古屋地域における能楽の中心施設として
長い間大変重要な舞台だった。
現在活躍中の能楽師の多くはここが初舞台だという人が多いはずだ。
私が稽古に通っている笛の流派の現家元もここが初舞台だという。
閉鎖の理由はいろいろ噂されているが、
今はそれよりこの舞台がその後どうなっているのかが問題だ。
閉鎖するときは、三重の皇學館大学が購入すると言われていた。
しかし、諸般の事情によってこの話は白紙に戻り、
その後この舞台についての話は一切聞かなくなった。
そこで、熱田神宮へ行ったついでに
どうなっているかをチェックしてみることにした。
もしかして取り壊しされていないかと心配したが、
建物はちゃんと存在していた。
が、びっくりな状態だった。
それは、どこかの建設工事の現場事務所になっていたからだ。
熱田神宮内で何か作っているのだろうか。
建物の前には足場資材がうず高く積まれ、
職人さんが出入りしている。
もちろん、中へ入れるような状況ではない。
内部はどうなっているのだろうか・・・。
実は、能管の仲間で熱田神宮能楽殿を見学してみたいと考えていた。
でも、この状況では・・・。
私の友人にお店を経営している人がいて、
その店には熱田神宮の職員がときどき来ていると聞いた。
そこで、友人に頼んで能楽殿のことを聞いてもらったところ、
「今は倉庫兼事務所として使っているから入れない。見学なんて絶対無理!!」と言われたという。
やっぱり、今は工事の現場事務所として使われているのだ。
建物はともかく、あの舞台があのまま朽ちていくのは惜しい。
あの大きさだと個人での入手は無理だし、
どこかの団体なり自治体なりが能舞台を建設するときに引き取ってもらえるのが一番なんだが・・・。
現在、名古屋城の本丸御殿を再建中だが、
元々本丸御殿内には能楽殿があったと聞く。
そこへ組み込んでもらうとか・・・無理かな。
誰か引き取り手が現れることを切に祈る。
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