2013年2月3日日曜日
名岐駅伝と清洲甲冑工房
今年も名岐駅伝の審判をした。
自分も高校時代に出場した大会だけに他の大会とは違った気分になる。
今年の私の担当エリアは清須市内だったので、
仕事終了後にまた寄り道をした(これが楽しみ!)。
周辺観光ポイントの清洲城へは何度も行っているが、
そのすぐ近くで活動している清洲甲冑工房のことはあまり知らなかったので
今回はその工房を見学してきた。
工房は観光PR施設の「清洲ふるさとのやかた」の地下部分?(石垣の中)にある。
清州城から見ると、北側にある朱塗りの橋を渡って駐車場の方へ降りてすぐ左の石垣の中にある感じだ。
清洲古城のあった場所になる。
室内に入ると完成した鎧兜が展示してあるのを間近で見ることができる(ショーケースに入っているわけではないから)。
そう、清洲甲冑工房は鎧兜を作る活動をしているのだ。
製作中の様子は間近で見学できる。
活動しているのは主に土日のみと係の方が教えてくれた。
ここでは、素人が甲冑師の先生の指導を受けて鎧の製作を始めたものだという。
鎧は鉄で作るのが本当だが、それだと重すぎるのでアルミを使って作っているそうだ。
そして、漆を塗る部分はカシューというものを使っているという。
カシューとはあのカシューナッツ(漆科の植物)の殻から絞り出した油が原料の塗料だ。
漆より安くてかぶれることが無いので使っているとのこと。
漆と同じように何度も重ね塗りしている。
下地を塗った段階で刷毛目がついてしまうと上塗りしても直らないから
慎重に塗っているとか。
鎧兜を製作するのはかなりの工程を経ることから分業しているのかと思いきや、
全部一人で完結できる体制だとのこと。
一人で完成まで持っていけないと、後で地元へ帰って独立したときに困るからだとのこと。
そう、ここは地元以外の人も受け入れているのだ。
活動している人たちの平均年齢が高いのが目下の悩み。
この活動を一緒に続けてくれる人を募集しているようだ(特に若い人)。
鎧(当世具足)を一領作るのに最低半年はかかるそうで、兜も半年くらい・・・。
具足を一揃えとなると一年はかかる気の長い仕事だ。
作った鎧兜は地元で大いに活用されており、
地元の武者行列とかのイベントに協力しているそうだ。
最近は近くの幼稚園(保育園だったか?)で子どもたちのために鎧兜を着せて卒業アルバムを撮影したところ、
かなり好評で今年も頼むと依頼されたとか。
量産できないのが難点というところか。
このあたりで素人が組織的に鎧兜を作っているのは清洲と犬山くらいだとのことだが、
犬山は外部の人を受け入れていないらしい。
鎧兜の製作に興味がある人は清洲甲冑工房へ問い合わせするといいと思う。
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2 件のコメント:
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
株の初心者さま
コメントありがとうございます。もしや甲冑工房の方でしょうか。今後もどうぞよろしくお願いいたします。
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