初めての受講だったが、予想以上にかなり面白かった。
放送大学の醍醐味かもしれないと思えるほどだった。
私は昨年10月から1年間、
学芸員資格取得のために放送大学へ入り(選科履修生)、
昨年度のうちに必要科目の単位が全部取れたので、今年は好きな科目だけを履修している。
放送大学は通信制の大学。
だから、卒業するための必須単位を取得すれば普通の大学と同じ「大学卒」(学士)となる。
ただ、通信制大学とは言っても実際に授業に出なければならない単位数が決まっており、
全て通信科目だけで単位を揃えて卒業することはできない。
実際に授業を受ける科目を面接授業と言うが、
そのうちの一つを受講してきたというわけだ。
放送大学は大学入学資格(高校卒業など)があれば入試無しで誰でも入学できるから、
在学生の年齢幅は結構広い。
今回受講した授業は平均年齢は多分私の年齢くらい。
女性が7~8割くらいだったか。
今回受講した科目は「心理療法的面接」。
講義は朝9時45分から16時35分まで、
途中休憩をはさみながら目一杯のボリューム。
それが2日間。
午前中が ~2限、午後が3~4限で、
毎時間出席チェックされる。
午後は眠い時間帯で結構辛い。
しかし、面接授業は面白い。
通信科目だと自分でテキストを読んで学習し、
事前指導の問題を自力で解いて送らねばならないが、
授業を受けるとテキストを読まなくても耳から聞いて分かるというのがよい。
講師にもよるかも知れないが、この先生の講義はためになる余談もあって面白い。
先生自身も現役の臨床心理士だから多くの人の考え方を知りたいと思っているらしく、
受講生からの意見をしきりに聞きたがっていた。
内容は、
心理療法の歴史と種類
心理療法の実際の症例紹介
心理療法の最近の動向とその問題点
認知行動療法施行の実際の映像とその解説
心理療法における治療関係の意味
面接実習
受講生の何人かは自分の職場などでうつ病の人がいて、
その対処の仕方を学びたいという目的で来ているようだった。
この授業はあくまで「面接初歩」だが、
心理療法の考え方とか面接において肝に銘じておくこと、
テクニックなどプロの話を聞けたことは大きい。
どんな本を読んでも書いてないこともいろいろ聞けたし。
それに、認知行動療法は元々はうつ病や精神を病んでいる方を治療するためにアメリカで確立した治療手法だが、
そのような病気ではない人にも応用が効く手立てだということも分かった。
普段の生活にも応用できそうなので、いろいろ試してみたい。
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