2008年11月2日日曜日

陶芸家・新井洋志さんとの出会い


私の知人に常滑焼の陶芸家がいる。
主に生活雑器(お皿とか湯のみなどの食器類)を中心に製作している。
私の妻が植木鉢を焼いて欲しいと依頼していて、それが完成したので常滑の工房を訪問した。

彼とは今の職場で出会った。
陶芸家ではあるが、その当時は副業として私の職場で働いていたのだ。
出会ってからしばらくして、彼は陶芸に専念したいということで退職した。
私と重なっていた期間はわずか5ヶ月。
退職したのは6年前。
それでも、今でも連絡を取りたいと思える魅力が彼にはある。

名前は新井洋志さんと言い、私と同じ歳だ。
とても穏やかな方で、それが作品にも表れていると思う。
2年ほど前には東京の日本橋三越で作品が展示されたことがあるそうで、
かなり本格派である。
私は陶芸のことには疎いが、そんな私にもわかりやすく説明してくれる。
彼によると「自分はこれを芯にしてやっていこう、というのをまだ決められずにいて、
何がよいのか試行錯誤しながらそれを模索している」とのこと。

釉薬一つとっても、グラム単位で量を変えると発色も変わるそうだ(何の灰であるかによっても変わる)。
それに、作品を焼くときの温度と酸素の供給量をほんの少し変えるだけで焼き色も大きく変わる。
土の配合についても日々研究しているそうだ。
話を聞いているとまるで化学の授業のようでもある。
専門家の話は奥が深くて本当に面白い。

最近は、生活雑器だけではなく、置物など違った分野のものも試作している。
それらをいろいろ見せてもらったら、やはり穏やかな性格がよく出ている仕上がりになっていた。
いろいろな人の意見を聞いてこういったものも徐々に作っていく予定だそうだ。

植木鉢は作ったことがないそうでかなり迷ったようだが、
仕上がりはとても良いものだった。
和蘭を植えるという条件で作ってもらったのだが、どれもイメージにぴったり合う。
世界に一つの署名入り植木鉢、大事に使いたい。

これからもずっとお付き合い願いたい知人の一人。
また何か必要なときは注文したいと思う。

※もし彼に何か注文したい方がいましたら、コメントに書いてください。
折り返し詳細を連絡します。

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