2013年9月22日日曜日

あいちトリエンナーレ2013の印象(私的な中間報告)

あいちトリエンナーレもあと1カ月半くらいとなった。
8月は暑いので、私は9月に入ってから栄会場~長者町会場と観てきた。
前回のトリエンナーレと比較して、これは!と心を鷲掴みされるような作品は多くない。
特に長者町会場でインスタレーションが前回と比較して激減しているのが残念であった。
ある人に聞いたところによると、前回のトリエンナーレの後にちょっとした長者町バブルが起こって空きビルが減少したから短期間借りられる場所が無くて展示数も抑制せざるを得なかったとか。
トリエンナーレ効果で街が活性化されたのなら、それはいいことだが・・・でももう少し気に入る作品があるとよかったな~。長者町って結構好きな街だから。











それとは対照的に、今回は人との出会いが多い。
私も参加したパフォーミングアーツの「オーケストラAICHI!」での大友良英さん、
またそれに参加していたうちの数人とも面識ができた。
そして、その日のプロジェクトFUKUSHIMA!に参加していたバンドの方々、
特に勝井さんの演奏はとてもよかった。
ライブに行きたいと思えるサウンドだった(11月に名古屋でライブがあるらしい)。
そして生でミチロウの歌を聴けた。


長者町では、イチべという期間限定の企画を行っていたTAROさんと東山さん。
とてもいい雰囲気の2人で、普段は一緒に活動しているわけではない。
トリエンナーレの期間限定企画でコラボした感じだ。
TAROさんはこの後瀬戸内海国際美術展へ戻るという。







このような芸術家のみなさんとはこういう催しがなければ出会うこともなければ
直接しゃべることなど無かった。
今まで知らなかった素敵な音楽家・芸術家を知ることができて、
気に入った作品を見つけるとはまた別の発見ができた。
彼らの曲をもっと聴いてみたい、
彼らの作品をもっと観てみたい、と思う。
そして、イチべの物語は実話だったというオチもあって感動的だったな。
早くその物語の人物にお会いしたい。

それと、トリエンナーレに参加しているわけではないが、
会場となっている伏見地下街にお店を出している古書店でもちょっとした出会いがあった。
古書店店主やその店の常連さん。
みんな若い。
とってもいい感じだ。
いろんな面白い話を聞けた。
また来てみたい、話をしたいと思える人たち。
常連さんのうちの1人はクリエイターの卵。
これから大きく羽ばたいて行くだろう。
まだ、納屋橋会場・名古屋市美術館・岡崎会場へは行ってない。
新たな素敵な出会いがあるといいなあと思う。
作品も人も。






今のところ一番のお気に入りはこれ↑。
ジャネット・カーディフのインスタレーション。
部屋は殺風景だけれど。
スピーカーからは40声のモテットが流れてくる。
スピーカーが部屋を取り囲むように40個配置され、
歌手1人の声が1つのスピーカーから聞こえてくるようになっている。
スピーカーは5個セットになっており、左からベース・バリトン・テノール・アルト・ソプラノの声が聞こえてくる。
ただ、ソプラノのスピーカーからは複数人数の歌声が聞こえるような気がする。
歌声に包まれていると至福の癒しの空間になる。