2013年7月14日日曜日

メニコンとニチコン

日本のコンタクトレンズ市場では最古参のメニコンニチコン
この2社が名古屋で創業していることは意外に知られていない。
しかも、同じような時期に同じようなことをしていることも分かった。
各社のHPに掲載されている沿革を見るとわかることだ。
これは何か臭うと思って少し調べてみた。

両社の沿革には昭和26年(1951年)に日本で初めて臨床試験に成功した、とある。
これは偶然の一致では無いと考えるのが自然だろう。
戦後まだ4年、物資は不足している。
しかも東京ではなく名古屋で同じ分野で革新的なことをしている人が別々にいて、
同じ年に成功したなんて偶然ではないと感じる。
そもそも、両社のHPにいずれも「日本で初めて」と書いてあることから、
両社がその当時は一緒だったと考えなければ片方が嘘を書いていることになる。

Wikipediaにはメニコンの項目しかないが、
そこにはメニコン創業者がコンタクトレンズを独自開発したと書かれている。
しかし、メニコンのHPにはそんなことはどこにも書いてない。
一方のニチコンのHPには創業時のことが事細かに書いてある。
ということは、これはあくまで憶測だが、
当初はメニコンとニチコンの創業者が一緒に事業を興し、
その後別々の道を歩むことになってそれぞれが会社を興したのではないか。
そう考えるのが自然だろう。

いつ別々の道を歩み始めたのかは定かではない。
双方のHPから沿革をたどってみる。

メニコン ニチコン
昭和27年 日本コンタクトレンズ研究所設立 昭和26年 コンタクトレンズクリニック開設
昭和32年 日本コンタクトレンズ㈱設立 昭和33年 (合)日本コンタクトレンズ研究所設立
昭和40年 東洋コンタクトレンズ㈱ 昭和35年 ㈱日本コンタクトレンズ研究所設立
       

昭和32年と33年に双方が別々に似た名前の機関を設立しているし、
その前にも昭和26年と27年にも別々の機関を作っている。
どうやらこのあたりで別々の道を歩き始めたようだ。
ただ、本当のことはどうだかわからない。
詳しい情報は掲載されていないから。
ただ、Wikipediaの情報は少々違うと思う。
私はニチコンユーザーだけれど、ちょっと気になったので調べてみた。