2013年3月10日日曜日

第2回名古屋ウィメンズマラソンの審判をしました

今年もウィメンズマラソンの審判をした。
事前の天気予報によると当日はかなり暑いということだったが、
当日になってみると曇り空でやや寒いくらいだった。
ランナーとしても、大会役員としてもホッとしたところだ。
暑ければ体調不良になるランナーが増えるからだ。

さて、私は今年も走路の担当の審判だ。
当日は朝7時55分に現地集合。
しかし、ボランティア団体1つが来ない。
しかも、そのボランティア団体の代表者が私の担当ブロックのボランティアリーダーなので
非常に困った。
学生審判も2名ほど来ない。
もちろん連絡先はわからないから何ともしようがない。
仕方ないので、今来ているボランティア団体の方に頼んで補助員の割り振りを決めてもらう。
結局準備開始時間ギリギリになってみんな揃ったからよかったものの、
誰も来ないという状況になったらホントに何ともならなかったと思う。
今後の課題だ。

毎年、私の知り合いが出場しているらしいが、私が担当するのは前半ということもあってランナーがまだ大集団になっている。
だから、誰がどこにいるのかわからなかった。
安田美沙子も走っているとのことだったが、それもわからなかった。

しかし、名古屋の都会のど真ん中をあれだけ長時間にわたって通行止めにして大会を行っているのに、そのことについてあまり何も感じていないランナーがいるらしいと聞いてがっかりした。
走れるのは当たり前だと思っているらしい。
大会出場のためにお金を払ったから走る権利があると思っている人がいたらそれは考えを改めてもらいたいなあと私は思う。
大会を運営するためには、非常に多くの人たちの協力が無ければ不可能。
しかも、コースの周辺に住む人やそこで仕事をしている人は強制的に無償で協力させられている。
それなのに、走っている人の中にそれを理解せず、
軽い気持ちでふざけ半分に出場したり、
走れるのは当たり前と考えていたり、
大イベントなんだから出場者が少ないと困るだろう、と考えている人がいたら残念でならない。
今年は無かったが、私は何度も沿道住民や通行する車の人から文句を言われ、
対応に困ったことが何度もある。
「マラソンなんてやめちまえ!バカ野郎!」って言われたことや、
「名刺を出せ」と脅迫めいたことを言われたこともある。

日本にはまだ海外のようなマラソン文化が根付いていないから、
都会でマラソン大会をやることに否定的な人は多い。
賛成している人の中にも、
じゃあ自分の家の近くがコースになって自宅から長時間にわたって車が出せなくなるとどうだと聞くとそれは嫌だという人も多い。

開催するには大会役員や大会ボランティアも多数必要だ。
陸上競技アマチュアスポーツだから、
審判は資格は持っているけれど職業ではなくボランティアと同じ(実際に陸連から給料を貰ってないし)。
これだけ巨大な大会だとボランティアも数が全然足りなくて、
いろんな団体に頼み込んでかき集めているということもある。
交差点等を担当する警察官も、走路になっているエリアの警察署から来ているのではなく、
全県から呼び寄せているのだ。
コースのエリアの警察署からすべての人員を出すと、その警察署の日常業務ができなくなるからだ。
もちろん、ランナーが安全に走ることができるよう、
コースの管理や医療サポート体制も万全にしている。
某大会(ハーフマラソン)では、
中途半端な気持ちでエントリーして、
結局最後まで走れなくて棄権したランナーが膨大な人数になり、
選手収容用のバスが足りなくて大変だったという話を聞いたことがある。
棄権者が増えると、何か体調の上で問題が無いかと担当役員はヒヤヒヤするのだ。

そういうことを理解した上で感謝の気持ちで走ってもらえたらいいと思う。
この大会だけでなく、
一般公道を使った大会は
本当は走ってはいけない道路を特別に許可されて走ることができるのだから。
自分の趣味のために多くの人たちの協力を得られるということは極めて幸せなことだと思う。