2013年2月10日日曜日

ブライアン・ウィリアムズ展はオススメ!(清須市はるひ美術館)



はるひ美術館で開催されている「ブライアン・ウィリアムズ展」へ行ってきた。
名岐駅伝の審判をした際に美術館に近いエリアが担当だったこともあるが、
チラシを観てとても興味を持ったからだ。

この美術館には数年前に行ったことがある。
とても面白い形をしている。
美術館と意匠を合わせた形の市立図書館が隣に建設されており、
図書館と美術館に囲まれた中央部分の「夢の森はるひ」と併せて「はるひ夢の森公園」を形成している(ここには森はないけど)。
コンペに出品したのかな。

この画家のことは知らなかったが、
絵を観てみてとても気に入った。
彼が描く絵は「曲面絵画」と言うものだ。
作品は全て大きく湾曲している。
そして、キャンバスは四角とか長方形ではなく、
楕円のような形をしている。
これには理由があって、人が風景を見るときの眼の動きを再現しようと考案したそうだ。

解説文によると
 人は視線を、手前のものから遠くのものへ、
 直線的ではなく緩やかにカーブを描きながら移動させます。
 また、区切られた四角い範囲ではなく、見たいところを自在に目を走らせてもいます。
 現実の眼の動きに沿って、臨場感と迫真性を追求したのが、「曲面絵画」なのです。
とある。
絵を観てみて、まさにその通りだと感じた。

曲面絵画を観ると、四角平面の絵と比較して迫力が感じられ
より立体的に観える。
大きな縄文杉の絵(高さ5mくらい)は本当に樹を見上げているような迫力があったし、
清水寺の絵もその場に行って俯瞰しているように感じられた。
これは実物を観ないと判らない。
とても気に入ったので図録などを買おうと思ったが、
販売していた画集を観たところ、本物のような迫力は無かった。
印刷されたものは平面だから本物とは明らかに違う。
せっかくなのでポストカードは買ったが、
小品の本物を一つ買いたいなあと思えるくらい気に入った。
できたら我が地元の景色の絵を描いてもらいたいとか・・・(無理だけど)。
彼は自然保護活動についても積極的だそうでその気持ちが絵にも表れていると思う。
とても美しい風景画だ。

展示作品が少々少なかったのが残念。
美術館の規模の問題からなのか。
絵の好みは人それぞれだけれど、
風景画・写実的な絵が好きな方は是非実物を観て欲しい。
きっと感動すると思う。
展示期間は2月15日(金)まで。あとわずかだ。

※作品の一つが隣の図書館にも展示されている。
果たしてどこにあるか。
見つけられるかな?