2012年5月6日日曜日

WANTED!名駅メルサ1階の食堂街にあった「ユウゼン」の店長!! (スパゲッティ屋)


ここ5~6年、ある人を探している。
それは、かつて名駅メルサ1階にあったメルサ食堂街のスパゲティー屋のS店長だ。
店の名前は「ユウゼン」。
新栄にある同名のスパゲティ店とは別だ。
とても愉快な店長は有名だったようで、
私以外にも「多数の常連」がいた。
名鉄百貨店とメルサ・セブン館の大改装のためにこの店が無くなるとは事前に聞いていたけれど、
閉店が急だったので店長にお別れを言うことができなかった。
どこで何をしているのだろうか。
もう一度会いたい。

私がかつて名駅で勤務していた頃、
この店には毎週木曜か金曜に行くことにしていた。
すると、店長はそれをちゃんと分かっていて、
行けない週があると「先週は寂しかったよ~」などと言われた。
いつも週の後半に行っていたのは、疲れてくる週末に店長から元気を貰うためだ。

注文するものは大抵決まっていたので、
何も言わなくても「いつものフランク?」などと聞いてくれるほどだった。
一応ほぼ全てのメニューを制覇したはずだが、
やっぱりいくつかの特定のメニューばかりを頼むようになっていた。
店に行くと「兄ちゃんお帰り!」「待っとったよ~!」と出迎えられる。
そして出てくる水の名前は
大抵「シビリアンコントロールの水」か「アマゾンの水」と言って出されるのだ(中身は普通の水だが)。
ごくたまに「駆け付け3杯!」などと言われることもある。
忙しい時間帯でも店長のトークは絶好調で、
パフォーマンスも素晴らしい。
料理を作りながら客にウィンクしたり、
具や調味料をフライパンへ入れるときにわざと難しい態勢でやったりと
客を飽きさせない。
そしてスパゲティーをフライパンで炒めたあと、
皿に盛り付ける直前に極め付けの技を見せる。
それはフライパンに入っている麺と具を空中へ何度も放りあげるというものだ(私は「空飛ぶスパゲティ」と呼んでいる)。
麺も具もフライパンからこぼれることはない(仮にこぼれても、「こぼれてもいいように多めに入れておいた」と言うらしい)。
以前、外国の客がこれを観たとき「Oh!It's Show time!」と言って喜んでいたな。

料理はもちろんおいしい。
何を食べてもおいしい。
基本はあんかけスパで、一部のメニューがケチャップやデミグラスソースを使う。
帰る時はお決まりのセリフ「しばしの別れ、サインはVよ!」。
笑顔のVサインで見送ってくれる。
しばしの別れのはずがもう何年も会ってない。
元気にしているだろうか。
そういえば、この店は偶然奥さんも知っていて、
仕事のついでなどに何度か行っていたらしい。
だから、それを知った後は休日など夫婦で食べに行ったことが何度もある。
偶然好みの店が似ていたとは!

この店のファンは多かったと最初に書いたが、
店公認のHPを作った人がいたのを見つけた → 「ユウゼンweb(ユウゼン公認HP)」へのリンク
これを見つけたときに涙が出る思いだった。
店長のパフォーマンスの様子もちゃんと撮影されていたし。
今はなき狭い店の様子も分かる。
10人くらいしか座れないカウンター席だけの小さな店(実際は狭い2人掛けの席もあったが、
荷物置き場になっていた)。
このHPを作ったのが誰かは分からないから店長のことも聞くことはできない。

そういえば、常連向けに裏メニューがあった。
それはオムライス。
ちゃんと卵で包む本格派だ。
作るのに手間がかかるからお昼など混んでいる時は注文できない。
これもうまかったなあ。
店長は安曇野出身だと言っていた。
地元に帰ったのかなあ。
当時は県内某市に住んでると言っていたが・・・。
どこにいるのだろうか。
知っている人は教えて欲しい。
もう一度会いたい。話をしたい。
そして、店長の作る料理を食べたい。