2012年3月25日日曜日

教え子からの報告

教え子から久しぶりに近況報告があった。
今は、高校を中退して働いているという。
そいつは野球をするために高校へ進学したようなものだが、
病気になってしまったために野球を諦めたのだ。
そして、今は別の夢に向かって頑張っているという。
別の夢とは、日本一のグローブ職人になることだ。

職人の世界はすぐには一人前になれない。
どんな職種の人に聞いても一人前になるまで
少なくとも10年くらいは掛かるようだ。
その上、一流になるためにはどのくらいかかるか。
職人の世界は一生修業だと聞くことも多い。
一般的に仕事を探す場合、学歴で制限されることが多い。
今は大抵「高卒」「普通自動車免許」が必須条件となっていることが多い。
奴はこのうち「高卒」は非該当だ。
しかし私は、誰かのもとで使用人(会社員)としてずっと働くつもりなら
高校を卒業をしておいた方が良いと思うが、
職人になって独立する、あるいは自分で何かを始めて使用者(社長)となるなど
自分の力で仕事を取っていく立場を目指すなら
必ずしも高校卒業は必須では無いと考えている。
特に、一流の職人を目指すならなるべく早く修業に入った方が良い。
ただ、親方によっては、
修業に入るのは高校を出てからでも遅くないという考えの人もいるだろう。
若いうちは一つのことに固執せず視野を広げるべきだ、という考え方だ。
だから何とも言えない部分はあるが、
修業に入るには少なくとも10代のうちが好ましいと私は思う(それだと高校卒でも間に合うが・・・)。

奴には奴なりの考えがある。
私の考えは伝えた。
奴はきちんと考えているし両親もいるから大丈夫だろう(私がとやかく言う立場にはない)。
うまくいくかはわからない。
一流になれるかもわからない。
しかし、一流の職人になったとの報告がある日を待っている。

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