カンディンスキーと青騎士展へ行ってきた。
今回展示されている作品はドイツのミュンヘンにある「レンバッハハウス美術館」の収蔵作品で、
聞くところによると「レンバッハハウス美術館」が改装中のため巡回展が行われているらしい。
レンバッハは19世紀のドイツで活動した画家で、
聞くところによると「レンバッハハウス美術館」が改装中のため巡回展が行われているらしい。
レンバッハは19世紀のドイツで活動した画家で、
彼の描いた自画像やビスマルク像なども展示されていた。
レンバッハの死後、彼の屋敷はミュンヘン市の所有となり、
彼の作品やカンディンスキーの同志でありパートナーだった(カンディンスキーはこの人と結婚したかったのだが彼にはすでに妻がおり、
宗教上の理由で無理だった)ガブリエーレ・ミュンター所有の「青騎士」のメンバーの作品などが寄贈された。
第1次世界大戦以前のカンディンスキーやフランツ・マルク、アウグスト・マッケ、アレクセイ・フォン・ヤウレンスキー、ガブリエーレ・ミュンターなどの作品だ。
庶民から貴族にまで上り詰めたレンバッハは古典的な肖像画家で
当時のミュンヘン美術協会の中心人物だった。
カンディンスキーたちはこの旧態依然とした価値観をよしとせず、
新しい芸術団体を立ち上げた。
ファーランクス、ミュンヘン新芸術家協会、
そして青騎士。
1911年から第一次世界大戦までが青騎士の活動期間だった。
この会の活動について私はあまり知らなかったが、
かなり挑戦的な凄みをもった活動をしていたように感じた。
若いメンバーばかりだったからかも知れない。
この青騎士に関係する作品は、確かこの前松坂屋美術館でも見かけたような・・・。
いや、あれはウィーン分離派(グスタフ・クリムトほか)だった。
今回も収穫は多かった。
カンディンスキーの筆の置き方(色の置き方)の特徴がよくわかったし、
色がついた画用紙を用いて、背景にその色を残す技法やナイフを使う技法など、
その作品を生で見ないとその表現技法はわからない。
残念だったのは、会場が意外と空いていたこと。
先週のゴッホ展から比べると余裕の空き方だった。
ゴッホよりはマイナーな画家だけど・・・。
ちなみに、私はレンバッハの絵の方が好み(写実的な人物画が好きなので)。
ドイツ(ミュンター)とソビエト(カンディンスキー)は敵国になったために、
第一次大戦をきっかけに離別。
青騎士のメンバーも戦死したためにこの会は自然消滅となったが、
ミュンターは第二次大戦後まで生きた。
その長い期間をどのように生きてきたのかを知りたいと思った。