2010年6月6日日曜日

第3回 花車茶会へ行ってきた













偶数月の第1土曜日は花車茶会。
今年の2月に始まり、今回で3回目だ。
今まで申込していながら欠席続きだった職場の同僚も今回は出席でき、
私の友人で御倉さんも初参加ということで、
今回は5名での参加となった(玉藻さんは現地合流)。
ただ、私は他の方と違ってお茶を習ったことがないので
参加者中最低レベルのド素人である。

いつも通り10時50分に待ち合わせして会場へ向かう。
会場に着いてみると・・・混んでる。
主催者の1人で知人の○さんに聞くと、
今回は過去最高の参加者数だとのこと。
私は今日は午後から仕事だから、
時間があまりに押すとちょっとヤバイなあ~と若干不安がよぎる。

待合で展示してある品を見ていると玉藻さんに声を掛けられた。
丁度同じ回で茶室に入ることができそうだ。
初参加の御倉さんはお茶を止めてからかなりブランクがあるとのことで
非常に緊張した面持ち。
私はお茶の経験がないけれど、
逆にその分予備知識が無いため余計な心配をしなくて済んでいるのかもしれない。

私たちの番が回ってきた。
もうすぐ12時だ・・・。意外と時間がかかっている。大丈夫かな?
2階の部屋へ案内され、
そこでしばし待つ。
その部屋のお床に今日の趣旨に合う品や会記などがおいてある。
今日の本席の掛け軸は糟谷磯丸らしい。
この人は知ってるぞ。
渥美半島の猟師出身という人だったはず。
知っている名前が会記にあると、ちょっと嬉しい。

さて、半東さんが呼びに来て座敷へ案内される。
私は初心者だから正客は無理と告げて下座へ座らせてもらう。
が、同じ回のおばちゃん達がブーブー文句を言って
私に正客になれと言って聞かない。
「私は先生じゃない」とか「男が正客になるべき」とか言いたい放題。
で、おばちゃん達は何が何でも正客が嫌らしく、
座敷に入らずダダをこねた。
これではいつまで経っても茶会を始められない。
半東さんが困り果てて私のところへやってきて
「申し訳ないが、形だけでいいから正客の席に座って欲しい」と言われるので
やむを得ず応じた。
しかし、嫌なことを人におしつけて自分さえよければイイという態度は
茶の湯の精神に反しているのではないか?
そこのおばちゃん達!
利休さんが泣いているぞ。
しかし正客・・・一体何をやればいいのだろうか??

今回の席主は陶芸家。
ざっくばらんな方で、いろいろと正客の作法をおしえてくださる。
今回の趣向は野趣に富んだものにしたとのこと。
お菓子の鉢は藤井達吉の重たいもの(馬の目)。
棗も変わった形のものだ。
裏面に椿油の釉薬を塗ってあるとのこと。
茶杓は今まで見たことのないようなゴツくてデカイもの(黒田辰秋の作)。
今回使われているものは面白いイイ感じのものばかりだ。
さすが陶芸家だ。

お菓子は芳光。
麦粉餅というもので、芳光でも作ったことが無いとか。
黒文字で切って食べようとしたら「手でつかんで食べて下さい」とのこと。
ワイルドだ。

この時期はもう風炉。
目の前に釜があるから暑い。
しかも、今日の名古屋は最高気温が30度とか。
正客にさせられて緊張し、余計に汗をかいてしまった。

今日の経緯から、
この調子だと今後はずっと正客をやれと言われそうだ。
玉藻さんが
次に正客と言われたときは代わってくれるとおっしゃってくれたが、
この際正客の最低限の作法についていろいろ勉強してみようかな。
もうすぐ○さんの家にも行くし、
いつ正客をやれと言われても大丈夫なようにいろいろ教えてもらおう。
正客って同じ代金なのにいいお茶碗で飲めるからオトクだし。
ちょっと安易過ぎるかな?
周りの方の迷惑にならないようにもっと勉強しなければ。

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