2009年9月21日月曜日

第30回記念 国際・全日本マスターズ陸上競技選手権大会 in 名古屋


今年は名古屋の瑞穂競技場で開催されるマスターズ陸上の全国大会。
一応国際大会でもあるので、ブラジルや台湾などからも少し選手が出場している。
全国大会と言っても、各県での予選があるわけではないからみんな出場できる。
それだけマスターズの競技人口はまだ少ないということか。
それでも3日間開催だからプログラムは結構過密だ。

さて、私は初日と2日目のみの出席で出発係を担当した。
私は審判歴が長いが、
不良審判員なので競技場での大会の審判は極力避けてきた。
主にロードの大会ばかり審判してきたのだ。
仕事が忙しくて都合がつかないということも多かった。
しかし、競技場での大会もやらないといけないなあと思って今回参加することにした。

私が審判をしている理由は、
今までの恩返しと、競技できることへの感謝の気持ちを忘れないということ、
陸上競技とのつながりを持っていたいということなど。
審判をしているというと、職業が審判と思われる。
しかし、陸上競技は野球やサッカーと違ってプロスポーツじゃないので、
ほとんどボランティアだ。
ただ、日本陸連の公認審判の資格を所持していないとできないので、
資格の必要なボランティアというところか。

今回はマスターズということで、私より高齢の方がたくさん出場される。
見た目にはちょっと大丈夫かという感じのする方も多数いるが、
みんな元気にスタートしていく。
男子の100mの最高齢はなんと95歳!
今大会の最高齢は男子の103歳(砲丸投と円盤投)。
県外からここまで来るのも大変なのに、
更に競技までしてしまうというところがすばらしい。
しかも、複数種目にエントリーしている人も多い。
出場している人たちを見て、
私も出場したいなあと思ってしまった(既にマスターズに出場できる年齢になっているので)。

正確かどうかはわからないが、
マスターズ陸上の選手は、
学生時代に陸上競技をかなりやりこんでいた人ばかりというわけではないと感じる。
現役時代に日本でトップだった人やそれに近い人たち、
全国大会に出場するようなレベルだった人はあまりいないのではと思う。
敢えて出場していないんじゃないか?
それとも、現役時代に練習しすぎて走れなくなっているのか?
仕事が忙しくて走っていられない人もいるだろう。
そう思っている中で、
私が現役時代に静岡県の女子400m県記録を打ち立てたと思われる人を見かけた。
かつて強豪だった磐田北高校で選手だった人だと思う。
その当時、磐田北高校は短距離が強くて、
リレー(四継)の公式戦では何年もバトンパスのミスをしたことが無いということが
陸上競技マガジンに掲載されていたこともあった。
その関係か、何故かこの選手の顔を覚えていた。
かなりたくさんの選手が出場するなか、
初日の年代別リレーでこの人が2走(リレーは私の担当が2コーナー)だったからたまたま見かけたのだ。
元々陸上をやっていた人は身のこなしが違う。
この人は思ったより小柄ではあったが
オーラが出ていて身のこなしや動きが違っていた。
私にとって全国大会に出場する人はスターなので、
我がチームのSさんやMさんはスターなのだが、
この人は高校生のときに静岡県記録を作ってしまった人なので極めつけだ。
そういった人が今でも走っていることが人ごとながらとても嬉しかった。

久しぶりの瑞穂競技場のトラック。
二段並行ピンのスパイクで走るときのプチプチという独特な音、
エアサロンパスやサロメチールの匂い。
スタート前に選手が腿や頬を叩く音。
現役時代はあれだけ嫌だった緊張感が懐かしく感じた。
と同時に、選手からとてもよい啓発を受けた。

今年はたくさん陸上仲間も出来たし、
もう少し気合いれて練習していこうか。
現役時代のレベルに戻すのは年齢的に難しいが、
来年はもう少し走れるようになっていたい。
まずは5000mに出場しても恥ずかしくないレベルになることかな。

ちなみに、私の中学時代の恩師は出場していなかった(しかし、今でもマスターズの日本記録・アジア記録所持者だった)。