2009年6月8日月曜日

デイ・ムジカンテン室内管弦楽団 第47回演奏会



私の知人の奥さんが入っているクラッシックの楽団の演奏会へ行ってきた。
この演奏会にはもう10年近く通っているだろうか。
私はバロック~古典派が好きだが、この楽団は古典派を中心に演奏するので
私の趣味とも合っていてとてもよい。

この楽団はアマチュアである。
しかし、年2回の演奏会を確実に行っており、取りまとめをされている方はいろいろと大変だと思う(練習場や演奏会の場所の確保など)。
おかげで楽団員のモチベーションの維持につながっていると思う。

私の知人の奥さんは今回は第2バイオリンで、
2列目なので丁度手前の人に隠れて姿が見えない。
今日は来場者の出足が前回に比べてゆったりとしていた。
前回は開場10分で7割近く席が埋まっていたが、
今日は開演10分前でもまだ余裕があった(最終的には9割近く埋まっていたと思う)。
最近は名古屋南高校の生徒が全然来ない。
きっと顧問の先生が出演しなくなったからだろう。


今回は3曲。
1.ヘンデル「水上の音楽」ハーティ版
ヘンデルが大バッハと同じ年に生まれていたとは知らなかった。
音楽の教科書でもあまり取り上げられていないし、
私自身ヘンデルの曲は「調子の良い鍛冶屋」や「メサイア」しか知らず、この曲もあまり知らない。
プログラムに載っている解説によると、元々の管弦楽版の楽譜は散逸しており、
何人かが1743年に出版されたチェンバロ版からの復元を試みた模様。
今回はハーティが復元したものを使用したそうだ。
てっきり4楽章形式と思っていたが、6楽章(?)になっているようだ。
最後の曲は聴いたことがあるので、この楽章が有名なのかも。

2.ブルッフ「バイオリン協奏曲第1番ト長調」
バイオリン協奏曲なので、独奏者を外部から招聘。
招かれたのは戸倉啓子氏というベテラン。
その演奏の音を聞くと、かなりの技巧派のようだ。
シューベルトとかも綺麗な響きで演奏できそうな感じがした。
ブルッフという作曲家は知らないけれど、
この曲は古典派ではないぞ~、と思いつつ、
この楽団はたまには古典派ではない曲もやるからまあいいかな。

3.ハイドン「交響曲第104番ニ長調「ロンドン」
交響曲の父と呼ばれるハイドンの最後の交響曲。
ハイドンは非常に多くの交響曲や弦楽系の曲を作曲しており
現在のドイツの国歌はハイドン作曲の弦楽四重奏曲第77番ハ長調「皇帝」の第2楽章である。
サッカー・ワールドカップの際などにも演奏されているので聴いたことがある人は多いと思う。
104番は聴いたことが無いが、やっぱりハイドンの曲はいいなあと思う。
古典派でもベートーベンの後期はロマン派の雰囲気がするが、
ハイドンの時代はまだ完全な古典派の時代なので、しっくりとくる感じがする。
ただ、プログラムでハイドンがこの曲を作曲した頃には体調を崩していたと書かれていたので、
その当時のハイドンの様子を想像して複雑な気持ちでもあった。

今回の演奏は今までの中でも比較的完成度が高いと感じた。
特に、「水上の音楽」は金管楽器の出番も多く、
ホルンが4本ということでどうかなあと思っていた。
そんな心配をよそに、ホルンを始め金管楽器はよく鳴っていた。
ストリングスももやもや~っとした音にもならず、よくまとまっていたと思う。
今回は外部から独創者を招聘したこともあり
いつもにも増して気合が入っていたのだろうか。
一つだけ気になったのは、Vを担当している方の頭が鉄腕アトムみたいに寝癖が付いていたこと。
あれは絶対周りの人が気付いているはずなのにな~。
教えてあげたらいいのに。

次回は2月7日(日)、同じ電気文化会館で。
また聴きに来たい。