2009年4月4日土曜日

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いつの間に!

2009年3月30日月曜日

茶会デビュー! <黒笹茶会>


知り合いに茶道を趣味にしている人がおり、
その方から茶会のお誘いを受けたので行ってきた。
初めての茶会である。

私は茶の湯の心得はない。
もちろん習ったこともない。
ただ、日本の伝統の一つでもあり、どんなものか正しく知りたいなあとは思っていた。
だから、一度本物の茶会に行ってみたいと思っていたのである。

茶会ではいろいろな決まり事があり、それらがスムーズに出来るのが参加の前提となる。
今の状態では茶席に出て恥をかくだけである。
慌てて図書館で本やビデオを借りてきて勉強した。

茶道には各種の流派が存在しており、有名なところとしては表千家や裏千家がある。
近所の図書館で資料を探したところ、主に上記2つについてのものがほとんどであった。
そこで、私のフィーリングに合いそうに感じた裏千家のものを借りた。

私は客なので、客の心得を一通り研究する。
最低限の持ち物や、茶会の流れ、
客の動き方や礼儀作法など。
パッと見たところ簡単そうだが、スムーズにやるのは難しいかもしれない。
そもそも、茶席で相手や周りの人の動きに合わせて
それができるようにならなければ意味がない。
でも、作法ばかりに気を取られていては茶会を楽しめない。難しいところだ。

今回の茶会はおしのぎも出るとのことだが、ビデオにはおしのぎの部分はない。
やむを得ないので本を読んで研究する。
おしのぎ(懐石)の方が作法が難しい。
しかし、これは茶席ではなくても使えそうな礼儀作法なので、
この際マスターしておいて損はなさそうだ。

で、当日を迎えた。
会場はとある方の屋敷。
行ってみるときちんとした大きな庭があり、そこに待合や茶室がある。
受付で荷物を預けて寄付にて呼ばれるのを待つ。
ここには、今日のテーマに合うような掛け軸などが飾ってあるのでそれを見る。
他の方も大勢待っているが、みんな着物を着た本格派ばかり。
ちゃんと習っていない人は私くらいだろうか。

私の番が回ってきた。
先頭や最後尾だと正客や詰めをやらねばならない恐れがあるので真ん中に入って庭を歩いていく。
腰掛待合で亭主の迎付けを受け、
一人ずつ蹲で手と口を清める。
亭主は私の知人だ。
この際のひしゃくの使い方も作法が決まっている。
私がビデオで見たのと違う使い方をしている方もいらっしゃるが、
多分流派が違うのだろう。
で、一人ずつ茶室へ入るのだが、本物の4畳半の茶室なのでにじり口からにじって入らねばならない。
ビデオでは何度も見たが、実際に行うのは初めて。ぶっつけ本番である。
茶室に入って床の拝見をしていると、今回は人数が多い関係で炉の拝見は無しとの説明を受ける。
で、仮の座で全員が入るのを待つ。
私の回は13名だった。このうち男は私を含めて2名。
茶の席では男というだけで正客へと勧められるが、
亭主である知人がうまく仕切ってくれて、どこぞのお師匠様のような方が正客となる。
最初にお菓子が出てくる。
主菓子は新栄の川村屋製で、「夢」という名が付いていた。
注文内容がうまく伝わっていなくて
希望していたものとは意匠が違った菓子になってしまったとのこと。
それでもかなり綺麗なできばえで美味しい。
この茶会ではいつも川村屋さんへ注文しているらしい。
今度店へ行ってみよう。
干菓子は亭主の母のお手製「抱き蕨」だ。

その後、薄茶が出て、お道具拝見。
かなりいろいろな道具の説明があって、普通の茶会よりちょっと盛り上がった雰囲気となる。
それが一通り終わると寄付に戻り、おしのぎの部屋へと通される。
一汁一菜の懐石だ。
この作法も一応本を読んでいたがぶっつけ本番。
あまり味わう余裕がなかったが、雰囲気を味わうことはできた。

最後に亭主主催の勉強会。
今回のテーマは彼岸ということで、
お彼岸と旧暦についての講義が1時間弱ほどあった。

この黒笹茶会は今までのお茶会の風習を打破し、
茶の湯の新しい流れを模索する目的で開かれている。
高価な名のある道具ばかりを使って豪華に行う茶会ではなく、
名のある道具に名は無くとも雅味のある道具を取り合わせて、
全体としてのバランスで茶会を企画していこうということらしい。
私はまだ道具をみて「ほ~」と感じ入るレベルではないので理念しか分からない。
しかし、茶会の緊張した雰囲気はとても良いものだと思ったので、
機会があればまた出席したい。
ただし、無作法が許されるレベルの茶会じゃないといけないが・・・。