2009年3月22日日曜日

織田信長公 居館跡発掘調査

少し前だが、岐阜の金華山のふもとで行われている信長居館跡の発掘現場を見学してきた。この発掘は平成19年6月から遺跡の全体像を解明するために始めた第4次調査に続くもので、昨年の発掘成果を元に今年度は調査区域を22箇所に増やしているとのこと。今後は国の指定史跡を目指して継続調査をしていくそうだ。
詳しく知りたい方は、発掘調査のブログを見ていただくとよい。

織田信長公 居館発掘調査ブログ

発掘場所は金華山のふもとの岐阜公園の中。ちょうど金華山ロープウェイ乗り場の奥の三重塔の辺りだ。調査区域は、大きくA・B・C・D・E地区と分けられている。今回はA、C、D地区の様子を見学してきた。
信長の居館は、尾張から稲葉山へ本拠地を移した頃から整備されたもので、信長の死後、戦乱の中で焼失している。だから、発掘されるものは焼けた跡のあるものが多いことが想定できる。上の写真は建物の柱の下になっていた石と考えられ、周辺には壁土と思われる土が堆積していた。すぐ近くの斜面には石が積まれていた(写真上方の石組み)。がけに近い建物なので、蔵などの建物だったのか?

この調査は平日しか見学できない(土日は調査が休みだから)。ただ、今後も継続して未調査区域を調べていくとのことなので、都合が付くときに見学してみてはいかがだろうか。岐阜公園内には歴史博物館、名和昆虫博物館、茶席、ロープウェイなどがあって、結構広いのでのんびりできる。もちろん、金華山に登ることも可能だ。ちなみに、見学は随時可だが説明を受けることはできない場合がある(発掘調査中なので)。説明を聞きたい場合は現場説明会の日に行くことをおススメする。詳しい情報は上記ブログで案内されるので参照願いたい。