2009年8月2日日曜日

国立能楽堂コレクション展


笛の先生から招待券をいただいたので、
「国立能楽堂開場25周年記念 国立能楽堂コレクション展 能と雅 狂言の妙」へ行ってきた。
この展覧会は、能楽堂所蔵の能・狂言面、能・狂言装束、絵画、文献資料の中から選りすぐりの作品を初めて一堂に展示し、日本美の究極の姿を集約しているとも言える能楽に見られる文化のかたちをその歴史とともに紹介し、「幽玄」ということばで表現させる能の美と、その対極に位置する狂言の美意識をあわせて紹介するというものらしい(パンフレットの文章を引用しているが、一文の長さがちょっと長すぎる・・・)。

会場は松坂屋美術館。ここはデパートの催事場ではないので、
騒がしくなくて落ち着いて観ることができてよい。
結構観に来ている人がいるが、女性が8割くらい。
能は男には人気が無いのかなぁ~?

展示されているものは、やはり面と装束が中心。
古いものは室町時代のものもあって、かなり使い込んだ跡のあるものもある。

私は能管を習っている関係で、やはり楽器の展示に一番関心があった。
しかし、最後の方に少しだけ展示してある程度だったのが残念であった。
それも、ちょっと疑問の展示の仕方であった。

展示してある大鼓(おおつづみ)と小鼓(こつづみ)の胴の説明プレートに、
なんと「だいこどう(大鼓胴)」「しょうこどう(小鼓胴)」と書いてあった。
これがまず一つ目の疑問。
能楽堂では学問的にこう呼んでいるのかなあと思ったが、
英文の解説にはちゃんと「Otuzumi」「Kotsuzumi」となっていた。
ということは、何も知らない人が解説プレートを作った単なる間違え?
しかし、国立能楽堂がこんな間違いを放置するかなあ~と疑問が残った。

2つ目は、これは個人的な趣味によるが、笛の展示の向きが気になった。
能管は頭が左(歌口を左側)に、押さえる指孔が右側になる方向で持って吹くので、
展示する笛の向きも頭が左にきた状態でないと何だか落ち着かない。
まあ、これは好みの問題だからいいとして、
「だいこどう」「しょうこどう」はどうなんだろうか?
もう展覧会は終わっているので、今となっては真相は闇の中・・・。

2 件のコメント:

しゅう さんのコメント...

マツザカヤになかなかいけないのが男の性かもしれないです・・・f^^;

それ以前に、ワタクシメにはマツザカヤの高級感についてゆけないです・・・f^^;
ラシックでもきついですから。。。(^▽^笑)

F氏 さんのコメント...

しゅうさま>
マツザカヤは苦手でしたか。
私は慣れてしまったのか大丈夫ですねぇ。最近はPARCOやナディアパークがちょっと苦しくなりました。
ラシックは若い女性向けの店ばかりですから辛いですよね。