2009年3月8日日曜日

名古屋国際女子マラソン

今年も名古屋国際女子マラソンの審判をした。
が、今年は審判生活の中でもワースト1だと言い切れるほど疲れた大会だった。

スタート時間は12時15分なのに、大会役員の集合時間は早い。
私は走路員係を委嘱されているので8時30分が集合時間。
走路員係とは、選手が走る走路に立ち、自分の受け持ち区間において
沿道の方が走路へ出ないように注意したり、選手を妨害したり援助したりする人がいないようチェックする仕事をする審判だ。

念のために8時過ぎに到着するように家を出る。
8時半過ぎに走路員係の主任が来ていろいろと資料を配布するので受け取る。
9時、走路員係でまだ来ない人がいる。
それが事件の1つ目。
走路員係の下には大抵40人ほどの補助員がつく。
補助員は走路員係が指示する位置に立って観衆整理をする。
だが、来ない走路員がいるとその下にいる40人が途方にくれてしまう。
それは、補助員は担当の走路員係の指示がないと何をしていいのか知らないからだ。
今回は他の仕事をしている人が掛け持ちで対応して何とかなりそうだ。

走路員係は予め決められた所定の位置へ10時くらいまでには行かねばならない。
だから、補助員に基本的な説明と注意事項を確認した後、
専用バスに乗り移動する。
そして、担当する場所を全員で確認して
選手の通過予定時刻の30分前に所定の位置に着くことを確認して一旦解散。
この段階で10時20分くらい。
あ~暇だ。所定の位置に着くのは12時10分くらいなので
それまでの待機時間が長すぎる。
と毎年思っているので、今年は本をじっくり読むことにする。

集合時間になって所定の位置に着く。
走路員は補助員各位がいるかを確認し、設置する看板などをチェック。

パトカーがやってきて道路の規制開始。
その後、大会をアナウンスする車がきて、
間をおいて大会関係者の車やテレビ局の車が通過し、
先頭ランナーが私の背中の後ろを走り去っていく。
当初の天気予報と違って今日は晴天となり気温も高め、
選手は辛いだろう。
選手たちを見るとみんなテレビで見るときより小柄に見える。
今回優勝した藤永選手は170cm、途中棄権した大南選手は167cmと大柄だが、
それでも小さく見える。
理由はレースに向けて身体を絞って体重を落としているからだ。

沿道の観客は昨年より若干少ないが、例年よりは多い。
目当てはもちろん高橋尚子だ。
その高橋尚子は先頭から送れてやってきた。
昨年は青い顔をして走っていたが、
今年はTシャツを着てにこやかに手を振りながら走っていた。
精神的な重圧から開放されるとこれほど表情も変わるんだとつくづく思う。

ここで、2つ目の事件が発生。
詳細は書かないが、理不尽で耐え難いものだった。
おかげでかなり気分が沈んでしまった。
が、以前の職場で上司だった方が観戦に来てくれていたのでかなり助かった。
その後にいろんな話をすることがで気分を紛らわすことができたからだ。
聞いた話も興味深いものばかりで、神妙な気持ちになるものもあった。
この方と一緒に働いたのは3年か4年ほどだと思うが、
今でもこうしてお付き合いいただけるのは大変嬉しい。
また、忙しいこの時期にわざわざ出かけてくれるのはありがたいことだ。

今日は女子マラソン大会のことより、人とのつながりについていろいろ考える1日だった。

ところで、高橋尚子は復路も手を振りながら通り過ぎていった。
42キロずっと手を振っていたのだろうか?

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

極一部しかテレビで見てないんですが、高橋尚子さんはずっと手を振り、「ありがとう」ってささやいているような感じでした。
やはり、重圧がなくなり気持ちよく走れたんでしょうね。

役員さんのお仕事、お疲れ様でした。

F氏 さんのコメント...

しゅうさま>
昨年のこの大会でも高橋尚子を見ていますが、全然印象が違いました。重圧から開放されたのは大きなことですね。あれだけ流して走っても、余裕で3時間を切っているのですから驚きです。

かっちゃん さんのコメント...

テレビで見ているとそんな苦労は分りませんね。ご苦労様です。

でもボランティアの人たちも責任感が無いですね。

F氏 さんのコメント...

かっちゃんさま>
テレビでは分からない部分ですね。
走路員はボランティアではなくて審判です。来なかった人は普段はキチンと出席している人なので、途中で事故にあったんじゃないかと心配でした(その後どうなったかは分かりません)。